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 米アップルは9月9日に新型iPhoneの発表イベントを開催する。米国のITメディア各社がそう伝えている(関連記事:Apple、「iPhone 6」発表イベントを9月9日に開催か)。ここ3年ほど、新型iPhone発表、発売は秋の恒例行事となっていた。2011年はiPhone 4S、2012年はiPhone 5、そして昨年はiPhone 5s、同5cだった。

 アップルの新型端末が発売されるたびに、アップルや携帯事業者の旗艦店はお祭り騒ぎになる(関連記事:ドコモがiPhoneの発売イベント、「本当にお待たせしました」“800MHz帯プラチナLTE”をアピールするKDDI、iPhone 5c/5s発売イベントを開催ソフトバンクモバイルはiPhone販売5年の実績を強調、「来年4月からはトリプルLTE」)。特に日本におけるアップルの旗艦店である「Apple Store銀座」は、何日も前から熱心なファンが並び、発売日には何百人もの長蛇の列が作られる(関連記事:アップルストア銀座では新型iPhoneの待ち行列に700人)。

 新製品の発売日という1年に多くても数回の機会を存分に楽しみたい。こうしたファンの気持ちは分かる。確実に入手するには行列しかない、という判断もあり得るだろう。アップル製品ではないが、私も商品を買うために早朝から並んだことがある。

 アップルの場合、こうした行列を作る人々に対してストアのスタッフが飲み物やドーナツなどの軽食を提供することもあると聞く。果たしてそこまでするのはどうなんだろうか、と行列の報道を見るたびに思っていた。需要予測の精度を上げて「欲しい方は漏れなく購入できますので、行列しなくても大丈夫です」と宣言した方が、よっぽど気づかいにあふれてスマートではないか。

 そうした措置を取らないのは、「何百人も行列した」という事実が、販売戦略上は有効だと判断しているからだろう。要は売り上げ向上のための演出だ。アップルほどになれば、こうした「行列マーケティング」や、オンライン予約における告知から売り切れまでの時間で売り上げがどう変わるかは分析済みに違いない。次のiPhoneの発売日はどんな「お祭り」になるのか楽しみだ。