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 中国の通信機器大手のファーウェイテクノロジーズ(華為技術)が、韓国サムスン電子が中心となって開発を進めるスマートフォンOS「Tizen」の採用を断っていたというニュースが届いた(関連記事:スマホ世界3位のHuawei、「SamsungのTizenには成功の見込みがない」)。海外メディアの報道によると、ファーウェイの幹部が社内のTizen研究プロジェクトを中止させたことを明らかにしたという。

 米グーグルのAndroid、そしてアップルのiOSに次ぐ第3のスマートフォンOSの座を狙っていたTizen。各国からパートナーを集めてスタートしたが、ここにきて強い逆風にさらされている。NTTドコモは2014年1月に「Tizen搭載のスマートフォンの導入を当面見送る」と発表していた(関連記事:Tizen搭載のスマートフォン、ドコモが「導入を当面見送る」)。7月にサムスンは、ロシアで発売予定だったTizen搭載スマートフォンの発売を延期している(関連記事:Samsung、初の商用Tizenスマホ「Samsung Z」のロシア発売を延期)。

 ファーウェイはサムスン、米アップルに次ぐ世界第3位のスマートフォンメーカー。膨大な人口を抱える中国市場を背景にシェアを大きく伸ばしている。そのファーウエイからの「ダメ出し」が明らかになったことで、Tizenはさらに厳しい状況に追い込まれた。

 一方の中国では、同国独自OSの開発を進めている(関連記事:中国、国産OSを10月にリリース、WindowsやAndroidからの置き換え狙う)。同OSはパソコン向けから登場し、スマートフォンやタブレットにも展開していく。3~5年で既存のモバイルOSを置き換えたいという。

 中国の新OS開発は、セキュリティへの懸念への対策など国策に基づくようだが、この大市場が国産OSに一色に染まるならインパクトは非常に大きい。その実態だけでなく、周辺に波及する影響を調べる必要がありそうだ。