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 ロボットがここのところ話題だ。ソフトバンクグループのソフトバンクロボティクスは2014年9月20日、パーソナルロボット「Pepper」の開発者向けイベントを開催した(関連記事)。Pepperが発表されたのは6月5日(関連記事写真)。あれから約3カ月でSDK(ソフトウエア開発キット)の無償配布が始まった。Pepper独自のハードウエアやクラウドサービスを利用するためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)も提供されるなど、産業用ロボットとは異なるロボットの世界が開かれつつある。

写真●2014年6月5日に発表された「Pepper」。写真は6月5日の発表会の様子
写真●2014年6月5日に発表された「Pepper」。写真は6月5日の発表会の様子
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 ところでそもそもロボットの定義とはなんだろうか。「産業用マニピュレーティングロボット」、すなわち産業用ロボットについては、日本工業規格(JIS)の「JIS B 0134」により、次のように定義されている。「自動制御によるマニピュレーション機能または移動機能を持ち、各種の作業をプログラムにより実行でき、産業に使用される機械」とある。

 一方、Pepperのようなロボットの場合、「サービスロボット」と呼ぶものになるだろう。例えば経済産業省のロボット政策研究会で「次世代ロボット」の一つとして次のように定義している。多少長いが引用する。

 「本研究会においては、『次世代ロボット』とは、『従来の人間と隔離された産業用ロボット』ではないものとして捉えることとした。具体的には、(1)多品種変量生産の現場で、人間の代わりとして、または、人間と協調して働くことのできる「次世代産業用ロボット」と、(2)清掃、警備、福祉、生活支援、アミューズメント等多様な用途に関し、サービス事業や家庭等の場において、人間と共存しつつサービスを提供する「サービスロボット」の2つとして、定義することとした」(「ロボット政策研究会中間報告書 ~ロボットで拓くビジネスフロンティア~」から引用)

 そもそもこの研究会では、「『センサー』『知能・制御系』および『駆動系』の3つの要素技術があるものを『ロボット』」と定義している。この中の知能・制御系はITが担う世界だ。Pepperのように開発環境が以前よりも身近になるロボットの登場で、IT技術者の活躍の場はさらに広がりそうだ。