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 ベンチャー企業の発想力を取り入れ、新規ビジネスを創出する---。NTTデータは、コンテスト形式でベンチャー企業から新規ビジネスの提案を募るイベントを開催するという(関連記事:NTTデータがオープンイノベーション加速、5年で100億円の事業創出へ)。社内外の技術やアイデアを活用して新事業を生み出す「オープンイノベーション」、その主役がベンチャー企業であることは間違いない。

 大手企業の狙いは、ベンチャー企業の力を借りて、自らの殻を打ち破ることにある。先の記事で、NTTデータのオープンイノベーションを推進する担当者は、「これまでも社内ベンチャーを立ち上げるなど、新規ビジネスの開発を進めてきた。しかし、その多くが既存ビジネスの延長線上にあり、NTTデータの殻を打ち破るほどのものではなかった」と述べている。

 筆者がちょっぴり残念だと感じたのは、NTTデータの取り組みが「NTTデータの技術・サービスと掛け合わせる」ことを前提としていることだ。実ビジネスに直結する提案を集めたい同社としては、当然の手堅いアプローチである。しかし、前提を付けながら従来の延長線上からはみ出して、殻を打ち破るような提案が飛び出してくるのか心配になる。

 2014年9月24日には、ベンチャー創造協議会が発足し、識者によるパネルディスカッションが開催された(関連記事:「ベンチャーは成長戦略のカギ」と小渕経産相、経産省がベンチャー創造協議会設立)。パネラーの一人、WiL共同創業者の伊佐山元氏は、「そもそも、大企業の常識から外に出ることがベンチャーとの関係においては必要」とコメントしている。