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 米国版“おさいふケータイ”であるApple Payが、話題を呼んでいる。

 実は米国では、既に利用可能になっている。ITproでコラムを連載しているシリコンバレー在住の宮本和明氏が、使い勝手についてレポートしている(関連記事:Apple Payの使い心地は快適!この安心感は日本人の心を掴むか?)。

 これによると、使い勝手はまずまずスムーズで、安全性に関しては非常に評価が高いようだ。カード番号などがデバイス固有の番号に変換されるのに加えて、支払処理ではトランザクションごとに固有な番号が生成される。この二つの番号が決済システムに送信される“ワンタイム・トークン”による決済方式で、カードの情報は送信されないからだ。

 さらに、利用時には、Touch IDを使った指紋認証で本人を確認するので、三重に安全対策が取られている。米国のNFCリーダー普及率は高くなく、Apple Payを使える店舗はまだ少ないが、今後の成り行きに注目したい。

 なお、スマートフォンと連携して、Apple Payが利用できる(はず)のウエアラブル端末Apple Watchは、来年3月頃に出荷されると予想されている(関連記事:「Apple Watch」の出荷は3月以降か、米メディアが報道)。常に着用するウオッチが普及したら、Apple Payの利用にも弾みが付きそうだ。

 一方、米国外での展開についてアップルからの公式発表はない。だが、関係者の話を総合すると、2015年以降に日本でも展開される可能性が高いらしい。

 そうした状況で、2014年10月30日、米アップル製のiOS端末(iPhone/iPad)を「おサイフケータイ」として使うためのジャケット形式のデバイス「おサイフケータイ ジャケット01」が発売された(関連記事:iPhoneを“おサイフケータイ化”できるジャケット、その実力は?)。

 おサイフケータイの非接触IC技術「フェリカ」のライセンス管理を担うソニー子会社フェリカネットワークス(東京都品川区)と、NTTドコモが共同で開発した(製造はパナソニック モバイルコミュニケーションズ)。NTTドコモ以外のキャリア(携帯電話事業者)のiPhone/iPadでも動作する。ちなみに、ドコモオンラインショップでの価格は5400円(税込み)。

 おサイフケータイ機能は、日本で一番のシェアを持つ端末であるiPhoneでは、使えない状態が続いていた。「そうした状況で、新たにApple Payに上陸されたらたまらない」という思いが、こうしたユニークな機器の発売につながったのだろうか。とにかく、今後の日本の電子決済市場が、面白くなることは確実だ。