PR

 ロボットは幾何級数的に縮小を繰り返し、赤血球ほどの大きさになり、ヒトの体内で機能を発揮する。人工知能がヒトのインテリジェンスを追い超し、我々は体内のロボット経由でアクセスする。つまり、近未来の人類は、自分の頭脳とクラウド上の人工知能を兼ね備えたハイブリッドになる──。

生物学的な頭脳と非生物学的な人工知能

出典: VentureClef
出典: VentureClef
[画像のクリックで拡大表示]

 ロボティックスのカンファレンス「RoboBusiness」で、未来学者Ray Kurzweilはこう語った(上の写真)。ロボットと生物学と人工知能についての基調講演だが、SF映画のように余りにも現実と乖離した内容に感じられた。

 しかし実際、この主張の裏には、Kurzweilのテクノロジーに関する深い理解がある。

 Kurzweilの主張をまとめると、次のようになる。テクノロジーは幾何級数的に進化する。しかし、ヒトは生物で、その進化は緩慢である。その結果、人工知能がヒトのインテリジェンスを追い超す。高度に進化した人工知能は、クラウド上に実装される。同時に、ロボットは幾何級数的に形状が小さくなり、赤血球程の大きさとなる。これは「Nano Bot」(ナノロボット)と呼ばれ、ヒトの体内で機能する。ヒトはナノロボットを介して、クラウド上の人工知能にアクセスする。つまり、ヒトは生物学的な頭脳と非生物学的な人工知能を併せ持つハイブリッドとなる。

 Kurzweilは、これが実現する時期についても明確に予言した。2029年、人工知能がヒトのインテリジェンスを追い越す。これは従来から主張している内容だ。そして2030年、ヒトはハイブリッドになる、と付け加えた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
有料会員と登録会員の違い