中野:「勉強サプリ」でのモチベーション向上の工夫としては、ゲーミフィケーションの仕掛けも入れています。そもそも、小中学生って勉強嫌いですよね(笑)。授業動画が面白い、というだけでは見てもらえないので、違うモチベーションの源泉を作る必要があると考えました。授業動画を見るとポイントがたまって、キャラクターを育てられるという「サプモン」というゲーミフィケーション機能です。
山内:それについては二つ質問があります。まず、キャラクターを育てるという仕掛けが、どれくらい子どもを惹きつけられているかということ。もう一つは、保護者がこういう仕組みに抵抗を示す傾向はないのかということです。
中野:まずお子さんについては、サービスを使っているユーザーのほとんどが、サプモンを使っています。サービスに期待しているポイントを質問してみても、サプモンを挙げるお子さんは多いです。ですから、結構効果があると思っています。
保護者の方については、期待しているポイントとしてサプモンを挙げる人は少ないですね。ただ、不安や不満を持っているかという質問に「イエス」と答える人もいません。ゲームを使わせたいと思っているわけではないけれど、これが勉強のきっかけになるならよいだろうと思っている方が多いのだと思います。
山内:少し前まで、日本の保護者にはその点に抵抗を示す人がいました。でも、最近の小学生の保護者は意識が変わっているのかもしれませんね。保護者自身も、ほとんどデジタルネイティブだったりしますからね。
ところで、授業動画を見るというスタイル自体は、小中学生にとっては抵抗がないものなんでしょうか。