スマートフォンアプリがインターネットの主要サービスとなりつつある。モバイルとアプリを中心に、ネットサービス、ネットで生じた現象やトラブル、デバイスなどの最新動向について、スマホ黎明期から業界をウォッチしてきた佐野正弘氏が分かりやすく解説する。

佐野正弘が斬る!ニュースなアプリの裏側
目次
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ベンチャーとIT大手の板挟み、社長交代のヤフーはどう乗り切るか
ヤフーは2018年6月に、代表取締役社長CEOを宮坂学氏から副社長の川辺健太郎氏に交代する。体制の変更によって「スマートフォンの会社」だけでなく、長年のサービス蓄積されたデータを活用する「データの会社」を目指すとしているが、新体制でヤフーのサービスはどう変わるのだろうか。
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QRコードも積極導入、なぜローソンはキャッシュレス決済に注力するのか
楽天、LINE社に続き、NTTドコモがキャリア決済とQRコードを組み合わせた「d払い」を開始すると発表したが、その導入に積極的な姿勢を見せているのがコンビニエンスストア大手のローソンだ。同社はなぜ、多様な決済手段を導入し、キャッシュレス決済の拡大に力を入れているのだろうか。
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子供を守るスマートフォンのフィルタリング、親はどこまで制限するべきか
スマートフォン利用者の低年齢化に伴い、フィルタリングなどの青少年保護施策に注目が集まっている。かつては子供に携帯電話でインターネットを使わせないことが重視されたが、スマートフォンが社会インフラとなりつつある現在、いかにスマートフォンと上手に付き合うかが求められるようになっている。子供の安心安全を実…
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年末年始イベントに見るLINEの停滞感
LINE社は2017年末から2018年始にかけて、新規事業参入の発表やイベント開催など、活発な動きを見せている。だがこれらの内容を見ると、これまで10代や20代の若い世代から支持を得て人気を拡大してきたLINEに停滞感を感じてしまう。
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広がるアップルのARKitと追うグーグルのARCore、2018年はARが花開くか
米ナイアンティックがiOS向けの「ポケモンGO」に、アップルのARフレームワーク「ARKit」を活用した新機能投入した。一方、グーグルは新しいARフレームワーク「ARCore」の普及を推し進めている。ARは2018年にどのような展開を見せるだろうか。
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本業のネットサービスで停滞感、楽天の携帯電話事業参入は背水の陣か
楽天が4G向け周波数帯の割り当てを申請し、携帯電話事業者として参入すると表明したことが話題となっている。通信事業の視点ではなく、EC(電子商取引)を主体としたネットサービスという楽天本来の事業視点から、楽天の携帯市場参入を考えてみたい。
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Apple Watchやwena wristで増す魅力、スマートウォッチは消費者の心をつかめるか
アップルの「Apple Watch Series 3」やソニーの「wena wrist」の新モデルなど、2017年も魅力的な新商品が登場したスマートウォッチ。だがその盛り上がりは、ポスト・スマートフォンの旗手として注目された以前と比べると、大きいとは言えない。かつての勢いを取り戻すため、いま求めら…
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構想発表から1年経過したKDDI「スマートドローン」、事業化を阻む壁
携帯電話ネットワークを活用して自律飛行型ドローンを実現するべく、KDDIが推し進めている「スマートドローン構想」。構想発表から約1年が経過し、新たにウェザーニュースが参画したほか、KDDIの基地局を活用したドローンインフラ整備に向けた取り組みを進めるなど着実に実績を積み上げているようだ。だが、事業…
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「アズールレーン」人気で注目、日本を席巻する中国製アプリの秘密
2017年の日本におけるスマートフォンアプリの動向を振り返ると、中国製アプリの人気が急速に高まった印象を強く受ける。特にゲームやカメラ関連などのジャンルで、中国系アプリベンダーの人気が高まっているようだ。なぜ今、それらの分野で中国製アプリの人気が高まっているのだろうか。
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先行投資フェーズから抜け出せないPepper、「客寄せ」から進化できるのか
販売開始からおよそ2年が経過したソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」。かつては大きな注目を集めたが、2年が過ぎたことで最近は人々の関心も落ちているように見える。同社はPepperの利用拡大に向け、どのような取り組みを進めているのだろうか。
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日本で出遅れた米アマゾンの「Alexa」、米国での圧倒的な実績を生かせるか
米アマゾン・ドット・コムの日本法人であるアマゾンジャパンは2017年11月8日、音声アシスタント「Amazon Alexa」とスマートスピーカー「Amazon Echo」の記者発表会を開いた。265種類もの豊富な「スキル」や、月額390円から利用できる音楽配信サービス「Amazon Music U…
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IngressとポケモンGOの先にナイアンティックが見据えるもの
位置情報やAR(拡張現実)をゲームに取り入れた「Ingress」「ポケモンGO」が相次いでヒットした米ナイアンティック。今年はIngressだけでなく、ポケモンGOでも大規模なイベントを実施して注目された。同社はいま何に力を入れ、今度どのような取り組みを進めようとしているのだろうか。Ingress…
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国内でも関心高まるQRコード、スマートフォン決済の起爆剤となり得るか
中国で「Alipay」や「WeChat Pay」など、QRコードを用いたスマートフォン決済の人気が上がっている。こうしたことから、QRコード決済に対する関心が国内でも日増しに高まっているようだ。確かに導入ハードルの低さや利用の手軽さなど、QRコード決済には多くのメリットがあるが、一方でデメリットが…
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パソコンやスマートフォンで急拡大、VRの本格普及に弾みがつくか
仮想現実(VR)を実現するデバイスは増えているものの、良質なVR体験ができるデバイスはまだ高額で導入のハードルも高く、なかなか広まっていないのが実情だ。だがここ最近、VRの本格導入に向けた新たな動きが、パソコンやスマートフォンで急拡大している。
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ソニーモバイルの「Xperia Hello!」、スマートスピーカーに無い魅力が伝わるか
ソニーモバイルコミュニケーションズは2017年10月17日、「Xperia Smart Products」の第3段となるコミュニケーションロボット「Xperia Hello!」を発表した。話しかけた言葉に応じて情報を提供したり、コミュニケーションをしたりするなどスマートスピーカーに近い機能を備える…
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アマゾンやグーグルが国内参入、スマートスピーカーで勝つのはどこか
なかなか日本で発売されなかったスマートスピーカーだが、10月に入って突如、米アマゾン・ドット・コムと米グーグルが相次いで製品投入を発表した。8月に先行体験版を発売したLINE社も、10月に正式版を発売すると発表。アマゾン、グーグル、LINE社の3社は日本市場で何をアピールしてスマートスピーカーの販…
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スマートフォンで日本の「eスポーツ」は盛り上がるか
東京ゲームショウ2017で大きな話題となった「eスポーツ」。会場にはeスポーツ関連の展示やイベントが目立っていた。だがeスポーツが大きく盛り上がる海外と比べ、日本では正直なところ、盛り上がっているとは言い難い状況だ。その要因の1つとして、日本で人気のないPCゲームがeスポーツの主流であることが挙げ…
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海外で苦戦してきた日本のスマートフォンゲーム、打開策はあるのか?
グーグルは2017年9月20日、Google Playプレスイベント「Go Global」を開催した。日本・韓国・台湾におけるGoogle Playの現状と、それぞれで活躍する企業の海外進出事例などについて説明した。日本のスマートフォンゲームは海外で成功しにくいと言われているが、その打開策はあるの…
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AIでスマートフォンは進化するか? iPhone Xが示す可能性
米アップルは米国時間の2017年9月12日に、3機種の新iPhoneを発表した。なかでも大きな注目を集めているのは、AIの処理をサポートする「ニューラルエンジン」を搭載したプロセッサ「A11 Bionic」と、それを活用して顔による生体認証を実現する「Face ID」だ。クラウドではなく端末側のA…
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沖縄の「IoTごみ箱」実証実験、浮き彫りになったLPWAビジネスの課題
KDDIと沖縄セルラーは、2017年9月2日から8日にかけて、沖縄県那覇市でIoT向けLTE規格「LTE-M」(Cat-M1)を活用し、繁華街に設置したごみ箱のごみの量を遠隔監視する「IoTごみ箱」の実証実験を実施した。この実証実験から、IoTをビジネスにつなげるための方策と課題を探る。