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 高い人気を誇り、急成長を遂げてきたスマートフォンゲーム。だが、最近は国内外から参入者が相次いだことで、急速に競争が激化している。そうした中で、ゲームの競争力を高めるうえで重要な要素の1つとして浮上しつつあるのが、「ゲーム実況」と「YouTuber」だ。9月17日〜20日に開催された「東京ゲームショウ2015」の様子から、ゲームと動画との関係性について探ってみよう。

東京ゲームショウで存在感を高める「ゲーム実況」

 9月17日から4日間にわたって実施された「東京ゲームショウ2015」。ここ数年、スマートフォンゲーム人気の高まりと共に、東京ゲームショウではスマートフォン関連の展示が増えている。一方で東京ゲームショウはもともとコンシューマーゲーム主体のイベントだったこともあり、コンシューマーゲーム関連に注目が集まりやすい。また最近ではVR(バーチャルリアリティ)ヘッドセットへの注目が高まっており、ゲームファンの注目もそちらに集まりがちであった。

 それゆえ、出展数は多いながらも、スマートフォンゲームが大きな存在感を示す年はそれほど多くはなかった。だが今年の東京ゲームショウには、「グランブルーファンタジー」が人気のCygamesや、「クラッシュオブクラン」のsupercellなどが大規模なブースを構えて注目を集めるなど、その様相も変化しているようだ。

 それ以上に、スマートフォンゲームの動向を見るうえで、今年の東京ゲームショウではより大きな変化が起きた。それはグーグルの動画投稿サービス「YouTube」が出展していたことだ(写真1)。なぜゲームショウにYouTubeが参加しているのか。それには「ゲーム実況」の盛り上がりが大きく影響している。

写真1●YouTubeが今年の東京ゲームショウに初出展。スマートフォンゲームの対戦イベントなどをライブ中継した
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写真1●YouTubeが今年の東京ゲームショウに初出展。スマートフォンゲームの対戦イベントなどをライブ中継した
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写真1●YouTubeが今年の東京ゲームショウに初出展。スマートフォンゲームの対戦イベントなどをライブ中継した

 ゲーム実況とは、ゲームをプレイしながらトークする様子を動画にして投稿したり、ライブ配信したりするもの。そうしたゲーム実況動画がYouTubeなどの動画投稿サービスに投稿されて人気となり、そこからゲームに関連するコミュニケーションが活性化し、さらにはゲームの人気や売り上げにも大きく影響するようになってきた。そうしたことから、動画サービスとゲームとの関連性が年々深まりつつあり、YouTubeもゲーム実況に特化したストリーミング配信サービス「YouTube Gaming」を米国で展開するに至っている。

 今回のゲームショウにはYouTubeのほか、国内でゲーム実況動画を主導してきた「ニコニコ動画」、そして世界的に人気のゲーム実況プラットフォームである、アマゾンの「Twitch」などもブースを出展し、ゲーム実況関連のイベントを実施してアピールしていた。いかにゲーム実況が盛り上がっており、注目されているか見て取ることができるだろう。