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 近年スマートフォンで人気を集めている動画ライブ配信サービス。LINEが「LINE LIVE」でこの分野への参入を表明するなど、現在も盛り上がりを見せている。一方で老舗サービスのUstreamが、日本などアジア地域でサービス展開するUstream Asiaの運営を終了するなどの動きも起きている。こうしたライブ配信サービスの成否を大きく分けているのは、スマートフォンへの対応である。

LINEが「LINE LIVE」でライブ配信サービスに参入

 2015年は、米ネットフリックスの上陸を機として、定額で様々な映像作品を視聴できる動画配信サービスへの関心が大いに高まった年だったと言えるだろう。特にモバイルの分野では、高速なLTE回線がスマートフォンに広まって以降、動画関連サービスの利用は急拡大している。

 特にそのことを象徴しているのが、ライブ映像をストリーミング配信する、動画のライブ配信サービスだ。ライブ配信サービス自体はスマートフォンの普及以前から存在するものだが、スマートフォンで利用しやすい環境が整えられて以降、若い世代を中心としてスマートフォンでライブ配信を利用する人が急速に増えている。

 特に若い女性から高い支持を集めている、モイのライブ配信サービス「ツイキャス」を例に挙げると、2010年2月のサービス開始以降の累計配信回数が、2015年9月に2億回を突破したと発表している。そのうち1億回は、2014年9月からの約1年のうちに配信されたとしており、いかに急速に利用が高まっているかが理解できるだろう。

 そうしたライブ配信サービスの盛り上がりを受け、新たにこの分野に参入する企業も増えている。12月10には、LINEがライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」を提供開始すると発表した(写真1)。

写真1●12月10日のLINE LIVE発表会より。LINEは12月10日に「LINE LIVE」でライブ配信サービスに参入。LINEのアカウントと連携し、LINE上の通知から誘導できる仕組みを備えているのがポイント(撮影:近藤謙太郎)
写真1●12月10日のLINE LIVE発表会より。LINEは12月10日に「LINE LIVE」でライブ配信サービスに参入。LINEのアカウントと連携し、LINE上の通知から誘導できる仕組みを備えているのがポイント(撮影:近藤謙太郎)
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 LINE LIVEのサービス内容を見ると、ライブ配信機能自体は他社のサービスと大きく変わらず、スマートフォンにインストールした専用アプリで生放送中の番組を楽しめるものとなるようだ。だが他のライブ配信サービスと大きく異なるのは、LINEとの連携である。タレントや企業などのアカウントと連携し、プッシュ通知で番組情報が届く。リアルタイムな視聴へと誘導しやすいのが最大のポイントになると言えよう。

 LINE LIVEは当初、番組を配信できるのは公式アカウントを持つタレントやアーティストなどに限られており、一般ユーザーは番組配信ができない。LINE側は来年早々に個人でのライブ配信も可能にするとしているが、LINEは公式アカウントの提供をビジネスに結び付けているだけに、どちらかといえば著名人やアーティストなどの活動支援によって、アカウントビジネスを拡大することに力を入れていくものと考えられる。