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gumiの國光宏尚社長は上場前のツイッターやフェイスブックの発言にも注目が集まり、非難の対象になりました。

藤田 僕には堀江さん(注:ライブドア元社長の堀江貴文氏)にかぶって見えます。堀江さんもでかいことを言いながら、実は地道にやっていました。受託開発しかり。ただ、ある時、プチンと切れてしまった。

 ビッグマウスをたたくだけでも見込みがありますよ。可能性を感じます。たたかれたくないからと現実的なことを言っている事業家は、そもそも伸びる可能性を感じられません。大きなことを口にしても、中身がさっぱり無くて、そこと向き合っていないのであればダメです。でかいことを言いながら、けど実は堅実的なことをやっていて、いつか、なんとか理想に追いつこうとしている人は大きな可能性を秘めていると思います。自分の中での理想と現実のギャップを歯ぎしりしながら埋めようとしている起業家こそ、可能性があるんです。

 夢は大きくないよりは大きい方がいい。声を上げないより、上げた方がいい。起業家なんですから。堅実なことばかり言う起業家が好きな投資家がほとんどかもしれませんが、そんな会社は大きくならないと思います。

撮影:陶山 勉
撮影:陶山 勉

スタートアップと言われるとITの専売特許のように思われがちですが、最近ではロボットや医療など様々な分野に起業文化が波及しています。

藤田 実際、ロボットやバイオといった企業の株価が上がったり、取引額が増えたりしています。そういう意味で、次の成長分野として見られているのでしょう。確かに新しいし、成長するのは間違いないですが、やはり市場規模でいえばITとは桁が違うと思います。

 IoTについても同様です。「リアルとの連動」と市場が叫び始めたときは、僕の経験上、行き詰まっているときです。次が無くて仕方なくという感じでしょうか。

 過去、2004年ころにWeb2.0と叫ばれたムーブメントが起き、そしてネットとリアルの融合が叫ばれ始めました。高い株価に合わせてなんとか数字合わせをしようとしてきたわけです。リアルの方が市場規模が大きいですから。

 カーシェアリングサービスの「Uber」やルームシェアリングサービスの「AirBnB」も極めて大きな事業ですが、今のネット業界で新しい分野を探すとリアルにいくしかないというふうにも取れるわけです。