スマホとしての使い勝手が悪くても納得
ロボットとしての完成度はおそらく高いのだろうけれど、僕は専門外なのでそこは評価しない。ただ、スマホとしてはほめられたものではない。液晶は2インチと小さく、とても操作しにくい。撮影した写真を表示しても、見やすいとは言えない。
そもそも、ダイレクトボンディングではないディスプレイを見たのは久しぶりだ。コストを抑えるためだろうが、液晶がウリのシャープ製品としては残念だ。
実際には、さほど画面を操作することはない。例えば、ネットを検索したり天気予報を知りたいときにも、ロボホンが情報を読み上げる。「音楽を聴かせて」と話かけると、「今は6月だから、夏と言えばこれだね」といって楽曲を再生してくれる。
つまりロボホンを使うのは、写真を撮りたいのでも、音楽を聴きたいのでも、ネットを検索したいからでもなく、ロボホンとのコミュニケーションを楽しむのが目的となるのだ。その意味では、どんな曲を選んでくれるのだろうかと、ワクワクする楽しみがある。
ロボホンに写真を撮ってもらう際にも、「うまく撮れるかな」という親心を感じてしまう。