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 2015年6月4日から7日まで、DARPA(米国防高等研究計画局)が主催する災害救助用のロボット競技会「DARPA Robotics Challenge(DRC)」の決勝戦を見に、ロサンゼルス郊外まで出かけた(写真1)。

写真1●DARPA Robotics Challenge(DRC)の会場風景
写真1●DARPA Robotics Challenge(DRC)の会場風景
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 DRCは2013年末に予選が開かれた。日本のチームのSCHAFT(シャフト)が圧倒的な強さを見せつけて優勝したことを覚えている読者も多いことだろう。その直前に米グーグルに買収されたSCHAFTは、決勝戦参加を辞退。従って今回はその活躍ぶりを見られなかったが、代わりに日本から新たに5チームが加わった。そのうち1チームはロボットの故障で棄権したものの、残りの4チームがそれぞれのロボットで闘った。

 予選では、日本と香港のチームを除いてほとんどがアメリカのチームだったのに対して、今回の決勝戦では韓国から4チーム、香港から1チーム、ヨーロッパからも3チームが参加する国際的なイベントとなった。

 日本、韓国、ヨーロッパのチームは、災害に対処できるロボット研究の国際協力という枠組みで参加した。もともとDRCは、福島第一原子力発電所の事故を機に計画されており、チャレンジ(競技会)という仕組みを利用して、災害時に救援活動を行えるロボットの開発を加速しようというのが目的だ。そのため競技内容も、バルブを回す、壁に穴を開ける、がれきを取り除くなど、それに即した項目で構成されている。

 さて、結論から言うと、今回日本から参加したチームは画期的な活躍ぶりを見せられなかった。最高が「TeamAIST-NEDO」の10位。それに東京大学の研究室を中心とした「Team NEDO-JSK」(11位)と「Team HRP2-TOKYO」(14位)が続き、「Team AERO」は得点ができなかった4チームのうちの一つとなってしまった。優勝したのは、KAIST(韓国科学技術院)の「Team KAIST」。韓国のMIT(マサチューセッツ工科大学)とも称せられる大学である。

 勝敗だけを見るとガッカリな結果なのだが、そもそもこのチャレンジは条件を一律にそろえていないところを押さえなくてはならない。