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 今年に入って、株式市場が世界的に大幅下落しています。それと関係あるかどうかわかりませんが、1月の終わりから2月の頭にかけて発表された大手IT企業各社の決算も全体的に低調でした。

 米IBMが15四半期連続減収になったのはともかく、米アップルの時価総額が、一瞬ですが米グーグルに抜かれたのにはびっくりしました。なんでもiPhoneの販売が予想を下回ったのだとか。ついにこの日が来たという報道もあちこちで見掛けました(関連記事:ついに終わった「スマホの進撃」、クラウドは高成長が続く)。

 そんな折、某IT企業の幹部にお会いして、IT業界のよもやま話をしていたときのこと。彼がどこかで聞きかじってきた米オラクルのラリー・エリソン会長の噂話を持ち出しました。

 「『今後10年間成長するIT企業を3社挙げてみろ』とラリーが幹部に聞いたのだそうです。答えは『オラクル、米マイクロソフト、米アマゾン』。楠さん、何だそれ? 全然面白くないっていま思ったでしょ? でもね、その理由が振るってるんです」と彼はイタズラっぽく笑う。

 「答えは『なぜなら、その3社は創業者が今でも株をかなり保有している大株主だから』だそうです。なるほどねって思いませんか?」と彼。

 私は「エリソン会長は確か今71歳。あと10年ということは80歳オーバーまで頑張るってことですか。それはすごい」ととりあえず答えておきました。