PR

前編はこちら

 最近、米国では「第三世代プラットフォーム」という言葉が流行です。私は初め、仮想環境やパブリッククラウドを意味する言葉かと思っていましたが、これは誤解でした。第三世代プラットフォームとは、クラウドサービスをベースにした新しいビジネスモデルをサポートする環境全体を指す言葉です。

 第三世代プラットフォームは、様々なツールやアプリケーションを開発するための環境などを全て含みます。この10年を支配し続けているAppleやAmazon.com、Googleなどのネット企業のいわば事業基盤が第三世代プラットフォームなのです。

 第三世代プラットフォームを活用する新しい世代の企業を論じるときに必ず出てくる言葉があります。それが前編の最後で触れた「エコシステム(生態系)」です。プラットフォームを提供する企業と、それを活用してビジネスを行う企業の共存関係を指します。今どきは米国シリコンバレーのどこの会社を訪問しても「当社のエコシステムは…」とプレゼンが始まります。

 第三世代プラットフォームとエコシステム。このバズワードは一体何なのだろう? しばらく考え込みました。確かにAppleのエコシステムがソニーのウォークマンよりも優れていたことが業界変革につながりました。

 最近、勢力を拡大しつつある、個人を組織するタクシー配信のUberやネット動画配信のNetflix、そしてAmazonやGoogleといった企業は、それぞれ特色のあるエコシステムを持っており、そのエコシステムを競争力の源泉として一気に最前線に飛び出てきました。その分野で既存の大企業をあたかも巴投げで投げ飛ばしたかのように。