PR

「Bitcoin 2.0」に移る視線

 普及に向けた動きが活発化するビットコイン。しかし後から振り返れば、「ビットコインは変革の序章に過ぎなかった」。そう語られる日が来るかもしれない。国内外のビットコイン関係者の間では、「Bitcoin 2.0」とも言うべき挑戦に視線は移りつつある。

 コインパスの仲津正朗共同創業者兼CEOは、「今後の革新は、『ブロックチェーン』から出てくる」と言い切る。全ての取り引きを記録し、P2Pネットワークのノードが互いにそれをチェックすることで、取り引きの正当性を担保する。この技術を通貨以外で応用しようというわけだ。

 ビットコインをはじめとする仮想通貨以外で、「ブロックチェーン」を使おうとする取り組みが「Bitcoin 2.0」だ(図4)。例えば「ブロックチェーン」上の記録を、株券や債権、不動産の所有権といった資産とみなし、その取り引きを実現する。各種取引が、いわゆる“契約書”なしで実現できるわけだ。

図4●「Bitcoin 2.0」の概要
図4●「Bitcoin 2.0」の概要
[画像のクリックで拡大表示]

 絵空事ではない。既に海外では、「Bitcoin 2.0」の領域で資金調達に成功しているスタートアップ企業がある。日本でも複数のビットコイン事業者が、「Bitcoin 2.0」に類するサービス提供に向けて、準備を進めている。

 ビットコインとは異なるブロックチェーンを作り、新たなサービスを開発するためのオープンな基盤を作り上げようとする「エセリウム(Ethereum)」プロジェクトなども進行中だ。

 ビットコインの現状をインターネットの黎明期と重ねる関係社は少なくない。BTCボックスのチャン氏は、「何がどう変わるのか、その答えはこれからだ」と語る。世界的なインフラへ、ビットコイン関係者の挑戦は始まったばかりだ。