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2015年6月1日にベンチャーキャピタル(VC)を設立した。

 セゾン・ベンチャーズは創業して間もない「シードステージ」や「アーリーステージ」のスタートアップ企業に投資する。投資対象はFinTech領域を核にしつつ、やや広めのジャンルをカバーするつもりだ。1社当たり、数百万~数千万円の投資が目安。コーポレートベンチャーキャピタル(注:事業会社が自己資金で設立したVC)なので、キャピタルゲインだけが目標ではない。時間はかかるだろうが、事業でのシナジー効果を狙いたい。

 そのためにも、ただ投資するだけでなく、スタートアップ企業の製品・サービス拡大に協力は惜しまないつもりだ。当社は約1200万人のWeb会員を抱えている。しかも、本人確認済みで高度にセグメント化した情報を持っている。これを基に調査すれば、投資先のスタートアップ企業が狙うべき主要ターゲットが見えてくるかもしれない。マーケティングの役に立つはずだ。当社から投資先への送客もできる。

 海外企業を対象から外すつもりはないが、まずは国内のスタートアップ企業が中心だ。自分たちが卓越した目利き力を持っているとは考えていないし、海外の有望な企業を発掘するのは簡単ではない。いきなり風呂敷を広げすぎるよりは、身の丈に合ったところからスタートさせる。

 これまでもスタートアップ企業との連携は常に模索してきた。ただし、相手先は「ミドルステージ」のスタートアップ企業がメイン。本業でのシナジー効果が出せるかが主眼になるので、ある程度の顧客を獲得し、製品・サービスも出来上がっている企業が対象だった。

 ミドルステージのスタートアップとの提携は、これからもクレディセゾン本体が担う。VCを発足することで、選択肢を増やしたものと理解してもらいたい。

投資件数や金額の目標はあるか。

 「年間いくら」、といった目標設定をすると、それが目的化しかねない。本末転倒なので、あくまで内部的な目標レベルにとどめている。ただし、複数年で2ケタ億円以上は投じることになるだろう。必要な資金は適宜、親会社から調達する。