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 「2年間の運用でトラブルも含め、一通りの経験をした。だからこそ蓄積できた多くのノウハウがある」──。協和発酵キリンでパブリッククラウドへの基幹システム移行を指揮している篠田敏幸氏(情報システム部長)はこう話す。

写真●協和発酵キリン 情報システム部長の篠田敏幸氏
写真●協和発酵キリン 情報システム部長の篠田敏幸氏

 同社は「ビジネススピードの向上」を掲げ、2013年初めに基幹システムをパブリッククラウドへ移行した。移行先として最適だと判断したのは、米Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスだ。

 選択の理由として篠田氏は、「従量課金で利用でき、バックアップも充実している。運用管理も画面だけでなく、スクリプトでの自動化に対応。さらに、各種認証も取得しており、FISCなど金融機関での認証も取得している」と説明する。これらに加え、「ERP(統合基幹業務システム)ベンダーの欧州SAPがAWSでの稼働を認定していることも大きかった」(篠田氏)。

運用を続けたからこそ分かる課題と解決策

 約2年にわたるテストと試用の後、2013年初頭にクラウド上でのデータセンターとして本格利用を開始。移行したシステムの中には、SAPのERP製品も含まれる。サーバー移行やERP導入の過程で、篠田氏はAWSで遭遇しがちなトラブルをはじめ、数々の課題を乗り越えてきた。

 その一つがコスト削減だ。パブリッククラウドはコストが安いとうたっているものの、オンプレミスと同様の構成で移行してしまうとコストが跳ね上がる。「一部のシステムは必要以上のスペックで構成してしまい、コストが高くなっていた」(篠田氏)。