PR

 続いてカーネルやファームウエアも最新版に更新して、再起動してください(rpi-updateで確認を求められたら「y」を入力します)。更新の前後で「uname-a」コマンドを実行すると、カーネルのバージョン(3.XX.XXや4.XX.XXなど)が上がったかどうかを確認できます。

$ sudo apt-get dist-upgrade 
$ sudo rpi-update 
$ sudo reboot 

リモコンの回路を組み上げよう

 赤外線リモコンの回路図を図2、配線図を図3に示しました。使用する部品は表1の通りです。

図2●Raspberry Piで赤外線リモコンを実現する回路図
図2●Raspberry Piで赤外線リモコンを実現する回路図
[画像のクリックで拡大表示]
図3●ブレッドボードでの配線図
図3●ブレッドボードでの配線図
[画像のクリックで拡大表示]
表1●部品表
赤色は、Raspberry Piロボット「Rapiro」に取り付けるとき必要なもの。
表1●部品表
[画像のクリックで拡大表示]

 利用する部品は、赤外線を送信するためのLEDと受信用のモジュール(図4)、LEDをオンオフするスイッチとして使うトランジスタ(図5)、抵抗(写真2)の4種類です。ブレッドボードでジャンパー線(写真3)を使って、図1のように簡単に組み上げられます。

図4●赤外線LEDと赤外線受信モジュール
図4●赤外線LEDと赤外線受信モジュール
[画像のクリックで拡大表示]
図5●トランジスタ
図5●トランジスタ
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●抵抗
写真2●抵抗
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●ブレッドボードとジャンパー線
写真3●ブレッドボードとジャンパー線
[画像のクリックで拡大表示]

 抵抗を除く3種類の部品は、足の役割がそれぞれ違うので接続を間違えないようにします。5Vの電源については、3.3Vで動くRaspberry Piの端子に誤ってつなぐと重大なダメージを与える可能性があるので特に注意します。

 回路について説明します。まず赤外線受信モジュールは足が3本あり、図4の上から電源供給のためのVcc、グランドに接続するGND、受信した信号を出力するVoutになっています。Voutは、Raspberry PiのGPIO 4につないでリモコン信号を学習します。