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 この連載では、仕事で勝てる「ビジネス文章力」をテーマにしている。良いビジネス文章を書きたいなら、単に礼儀作法を知っているだけではダメである。ビジネススキルを向上させること、これが良いビジネス文章を書くための条件である。

 筆者は、「文章は忠実に人の能力を写す鏡」だと考えている。文章の不備は書いた人間の不備、文章がダメなら書いた人間の能力も不十分。文章が悪いのではない、人間が悪いということだ。

 当文章治療室では、筆者がこれまで実務現場で経験してきたケースを使い、さまざまな文章力不足を「病」にたとえ、治療というコンセプトで、スキルアップの具体的方法について紹介する。

 今回は「組織管理力欠乏症」の治療である。IT関係に限らず、どの仕事でも同じだが一般に仕事では最初に担当者としての役割でスタートし、さまざまな経験を積んで知識やノウハウを蓄積しながら次第に管理(マネジメント)職の役割を務めるようになる。

 管理者には担当者とは異なる管理者の役割がある。しかし、管理的な役割に任命されても、自分の新しい役割に気づかず、いつまでも担当者として仕事をしてしまい組織力を向上できない人がいる。今日の患者さんも、そういう人だった。