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 世界最大のデータブローカーである米アクシオムは2015年に入って、インターネット広告配信企業とデータ連携すると相次いで発表した。データブローカーとは、消費者の情報を収集して企業や公的機関に販売している企業を指す。

 米アクシオムは米国のほぼ全ての消費者のデータを保有し、マーケティングだけでなく不正行為の検知などのために分析データを提供している。データの保護と活用についてバランスを取りながら事業を進めるにはどうすればよいのか、手探り状態の日本企業は多い。2013年に日本に再参入したアクシオムジャパンが、データ市場をどう開拓しようとしているのか。市場の状況と同社の取り組みについて聞いた。

写真1●米アクシオム「LiveRamp Connect」の管理画面の一例。顧客データセグメントを広告配信プラットフォーム・メディアにデータ結合するための画面
写真1●米アクシオム「LiveRamp Connect」の管理画面の一例。顧客データセグメントを広告配信プラットフォーム・メディアにデータ結合するための画面
(出所:アクシオムジャパン)
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 アクシオムは2014年に買収した米国企業のサービスを基に、オンラインだけでなくオフラインでの購買履歴やテレビの視聴率データなどを統合や分析できる「LiveRamp Connect」という仕組みを日本で提供している。いわゆるオムニチャネルだ。これによって、広告会社がどの顧客層(オーディエンス)が購買行動を起こしそうかを判断したり、海外130社以上の広告配信プラットフォーム・メディアを活用したりできる(写真1)。

 アクシオムは2015年からインターネット広告配信の企業とのデータ連携を相次いで発表した。インターネットの広告業界は、WebブラウザーのCookie(クッキー)などを利用して、Web利用者の行動履歴や検索履歴、位置情報といった情報を名寄せしている。例えば利用者が「東京都にいる20代男性」だと分かれば、属性に応じた最適な広告枠をリアルタイムで売買し、広告を配信する仕組みが自動化されている。

 これらのターゲット顧客や広告枠、配信の組み合わせを最適化する仕組みは「データマネジメントプラットフォーム(DMP)」と呼ばれる。DMPはCookieで収集したデータから様々なセグメントを作成して、性別や年齢、居住地域などと掛け合わせて利用者の属性などを分析している。

 ただ、Cookieは利用者が削除できる。また、Webブラウザーが使われないオフラインでの行動を把握できない。アクシオムは2015年5月に「デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)」のDMPとのデータ連携を発表したほか、7月にも別のDMP専業大手との連携を公表した。DMPとのデータ連携によって、オフラインを含めた見込み客の発掘やマーケティングができるようになるという。

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