ここは、ネットワーク関連企業「BPネットワークス」が誇る本社の超高層タワービル…の地下3階、機械室の隣にある第二R&Dセンターである。春うらら。なんだか眠たい季節。第二R&Dセンターの面々も、あくび顔…。
この連載は、報道目的の実験を行い、その結果を掲載するものです。内容には十分注意をしていますが、記事内容を試すことは自己責任で行ってください。
片岡:ふぁ~。
堀部:先輩、あくびばっかり。
矢田:確かに眠いですよね。ふぁ~(あ、うつっちゃった)。
堀部:矢田さんまで!
ゆる~い第二R&Dセンターに、いつものように吉田さんがやってきた。
吉田:は~い、みなさん!あくびしていないでお仕事、お仕事!
片岡:ふぁ~、あくびくらいいいだろ。
矢田:いつもあくびばっかりですが…。
吉田:いつものことね。ここはいいわね、のんびりしてて。上の第一R&Dセンターは、いつもピリピリの緊張感よ!
片岡:なにを言う。俺はあくびなんか…ふぁ~(´Д`)。
吉田:あ、やっぱりあくび。
堀部:で、今回の依頼は?
吉田:今回は…またまたT社がらみなのよ!
矢田:えー、またT社ですか?
吉田:ええ。今度はT社の社長から、「相変わらず社内の無線LANアクセスポイント(AP)に不正に接続している輩がいる!どうにか不正接続端末の位置を特定したい!」という依頼なのよ(図1)。

図1●Wiresharkで、不正無線LANクライアントの場所を探し出せ
Linux版のWiresharkを使うと、キャプチャーデータに無線LAN受信時の情報を記録しているRadiotapヘッダーが追加される。そのヘッダーには、無線LANの電波の強さに関する情報が入っている。そこから不正無線LANクライアントの場所を絞り込もうというのが、今回の実験だ。