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 それともシステムがオープンであるのは当たり前になったからか。日経オープンシステムが名称を日経システム構築にした際、そういう説明を聞いた記憶がある。その後同誌はもう一度名称を変更し、現在は日経SYSTEMSになっている。

オープンソース674万・オープンデータ4680万

 2016年の今、ITproを読んでいる方々はオープンと聞くとオープンソースを想起されるのではないだろうか。検索結果件数は674万ある。オープンソースソフトウエアで検索すると122万、オープンソースハードウエアは53万件という結果であった。

 リーナス・トーバルズ氏がLinuxの最初のコードを書いたのは1991年だそうだが、オープンソースソフトウエアの取り組みが広く注目を集めるようになったのはもう少し後だったと思う。エリック・レイモンド氏が『伽藍とバザール』を発表した1997年あたりからだろうか。

 一方、官公庁などが保有する大量データを公開し、それを民間が利用するオープンデータという動きがある。こちらを検索すると結果件数は4680万となった。「オープン」と「データ」という言葉が出てくるページの総数であって、オープンデータという一語が出てくる件数ではないと思われるが、検索結果の表示ページをめくっていくとオープンデータ関連のWebサイトやpdfファイルが延々と出てくる。

 検索した限りにおいてオープンソースやオープンデータという言葉はオープンシステムを上回る広がりを見せている。事象として新しく関係する人が増えたからだろう。大ざっぱにまとめると以下のようになる。

 1980年代から1990年代初期にかけてオープンシステムと言えばUNIXを使ったシステムを指し、注目されたのはUNIXというOSとそれをかつぐコンピュータメーカーであった。1990年代後半になってオープンソースソフトウエアの動きが目立ってくる。当初はLinuxというOSに注目が集まったが、その後OS以外の様々な分野のソフトウエアに広がり、メーカーに限らず多くの技術者が関わる領域に発展した。オープンデータは技術者にとどまらず事業部門(ビジネス部門)の企画担当者なども関わる話題になる。

オープンイノベーション93万・オープンプラットフォーム83万

 たまたま昨年末から今年にかけて事業開発に関する調査をしたり関連書籍を編集したりしているのでオープンと聞くと筆者の頭の中にはオープンイノベーションやオープンプラットフォームという言葉が先に出てくる。

 オープンプラットフォームとは複数の企業や人がその上で事業を営める場所を指す。例えばグーグルの広告の仕組みやアップルのコンテンツ販売の仕掛けがそうであり、コンピュータを駆使しているとはいえビジネスの話である。

 オープンイノベーションに取り組み、オープンプラットフォームを実現しようとすると情報システムが必要になりオープンシステムやオープンソースあるいはオープンデータの出番になる。

 ただしオープンイノベーションもオープンプラットフォームも検索結果件数は100万件を下回る。事業開発を担当する人の数は技術者に比べ少ないのだろうか。いや、イノベーションやプラットフォームはオープンであるべきだという認識が広がっていないということではないか。

オープンアーキテクチャ19万

 「日本でなぜオープン標準化が進まないのか」とメールに書いてきた藤枝氏(オープン・グループ・ジャパン代表)が言及する「オープン標準化」にはアーキテクチャが含まれる。The Open Groupはエンタープライズアーキテクチャを作成するためのフレームワークTOGAF(The Open Group Architecture Framework)を提供している。