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 部署ごとやグループごと、職責ごとなど、SSIDを細かく分けて無線LANを利用すると便利だと思うかもしれない。SSIDは無線LANの入り口なので、SSIDを基にユーザーのアクセス先や認証方法を分けると確かに管理しやすい。

 既存のVLANなどと組み合わせると、こうした仕組みを実現できる。このため、「有線LANを無線LANに移行する企業が、VLANをそのままSSIDに付け替えてしまうケースが多い」(アルバネットワークス 西日本営業部の下野 慶太氏)。有線部分の見直しは最小限で済むが、20のVLANがあったなら、新たに設置するAPが20個ものSSIDで電波を発することになる(図4-1)。

図4-1●VLAN環境は無線LAN導入時に見直す
図4-1●VLAN環境は無線LAN導入時に見直す
無線LANを導入する際、VLANごとにSSIDを割り当てる企業が少なくない。しかしSSIDの数が多いと無線LANの通信速度は低下する。無線LAN導入のタイミングで、VLANを含めたネットワーク構成を見直すべきだ。
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 実は、SSIDをあまり増やすのは考えものだ。無線LANの通信速度が低下する恐れがある。

 SSIDが増えるとビーコンなどの管理パケットがその分増加してしまう。ビーコンは何もしなくても1 秒間に10回送信される。しかも2.4GHz帯の場合、ビーコンの速度は標準で1Mビット/秒と低速だ。多数のSSIDがあると、データ通信用の帯域が埋め尽くされてしまう。「SSIDは必要最小限の数にとどめるのが賢明」(下野氏)である。目安としては、「従業員用、ゲスト用、その他の3つ。多くても5つ程度あれば十分」(フォーティネットジャパンの田中氏)だ。