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 複数のコンピュータから大量のパケットを送り、標的のコンピュータやネットワークをサービス停止状態に追い込むDDoS攻撃──。国際的な抗議集団アノニマスが標的の企業を攻撃する際に使うなど、その脅威はみなさんご存じかと思います。そのDDoS攻撃が今は、誰でも簡単に実施できるのはご存知ですか?

▼DDoS攻撃 多数のコンピュータを使って、標的のサーバーをサービス停止状態にする攻撃。詳細は後述。
▼国際的な抗議集団アノニマス 匿名で集まり、主に「情報の自由」などを訴える抗議集団。(D)DoS攻撃を内外の組織に行い、サーバーをダウンさせて注目を集め、世間に抗議内容をアピールするなどしている。

数百円でDDoS攻撃を実施できる

 実はインターネット上にDDoS攻撃を代行するサービスが存在します。しかもたった数百円から利用できるのです。有名どころでは、(1)Anonymous Stresser、(2)vDos stresserなどがあります(図1)。表向きは、自社システムへの負荷テストのためのサービスですが、実際は攻撃を目的とした利用が大半だと思われます。

図1●実在するDDoS攻撃代行サービスの例
図1●実在するDDoS攻撃代行サービスの例
表向きは、Webサイト管理者向けにWebサイトの負荷試験を請け負うサービス。わずか数百円で、DDoS攻撃を実行できる。
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 価格は変動しますが、(1)のサービスはわずか4.9ドル(約600円)を支払えば1週間使い放題です。最大5Gビット/秒のDDoS攻撃を1回当たり1000秒間(約17分間)まで継続して実施できます。1週間使い放題で、何度でもDDoS攻撃を実施できるのです。

「DoS=攻撃」は誤り

 DDoS攻撃を説明する前にまず「DoS」を正しく理解しておきましょう。DoSとは「Denial of Service」の略で、「サービス停止状態」を意味します。「DoS=攻撃」と理解されがちですが、DoS自体は状態を指す言葉です。DoS状態を引き起こす攻撃を「DoS攻撃」と呼びます。