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 前回「クラウドも5年後には時代遅れ」に続いて「JAWS DAYS 2016」の会場から、「極言暴論!」でおなじみの日経コンピュータ編集委員の木村岳史と、東急ハンズ執行役員(ハンズラボ代表取締役社長)の長谷川秀樹氏、日清食品ホールディングス執行役員CIOグループ情報責任者を務める喜多羅滋夫氏の3人によるパネル討論の模様を伝える。

 クラウド導入時の社内コミュニケーションに関する会場からの質問に3人が応じた。

(構成は清嶋 直樹=日経コンピュータ


東急ハンズ執行役員(ハンズラボ代表取締役社長)の長谷川秀樹氏
東急ハンズ執行役員(ハンズラボ代表取締役社長)の長谷川秀樹氏
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長谷川氏:せっかくなので、この辺りで会場から質問を受けようか。はい、そこの男性!

質問者A:ある企業でサービス開発を担当している。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を採用したいと考えているが、幹部や既存の情シス(情報システム部門)から反対されて孤立無援になっている。先ほど話題になった「第2の情シス」を本当に作りたいぐらいだが、どうすればいいか。

長谷川:木村さん、喜多羅さん、彼がクラウド導入を社内で説得するためのアイデアは?

木村:一つのやり方は費用対効果の高さを訴えることだ。だがその場合は、既存の情シスを説得するより、情シスを通さない方策を探ったほうがいい。情シスを通すと高くつくから。

 私が聞いたある大企業グループでは、既存の情シスが主導してMicrosoft Azureの導入を推進している。それ自体は先進的でいいことだが、ユーザーに当たる社内部門やグループ企業はみんな泣いている。配賦される費用が“高い”からだ。

 もちろん、AWSと比べてAzureの料金が高いというわけではない。「特別版のAzure」だから高いわけでもない。理由は単純で、情シス部門の人件費が上乗せされているからだ。ユーザーからすると、IT予算はすぐに増やせないのに、「クラウドだから高くなる」と言われて、みんな泣いている。