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非効率な伝言ゲームを解消

 社内SNSは、社内の業務改善の一環として導入した。従来の対面以外でのコミュニケーション手段は、電子メールが中心だった。管理職が使うメールソフトの受信トレイは、各店舗からの報告や部下から寄せられる報告や連絡、相談などのメールでいっぱいになっていた。

 そのため管理職は、メールで受けた「報・連・相」情報の整理に追われがち。「情報を基に意思決定をしたり実行に移したりする時間が取れなくなっていた」と、トリドールで業務改善と丸亀製麺事業を統括する恩田和樹 第1営業部兼営業サポート部部長は明かす。

 社内SNSを使えば、部署などの単位でグループを作り、情報を整理して共有できる。メールに代えれば、情報整理は不要になるはずだ。

 そこでトリドールは、報・連・相の効率向上を狙い、社内SNSを導入した。「利用し始めてからは、社内の情報共有スピードが格段に上がった」と恩田部長は効果を語る。

 本社にいる恩田部長が各店舗に対してメールで業務上の指示を出していたときには、課長など2階層を経て店長に届く情報伝達の非効率さがあった。社内SNSにしてからは、部長、課長、店長などが参加するグループを設定。恩田部長がそのグループに向けて指示を書き込めば、グループの全員に伝わる、フラットな情報共有が実現した。

 社内に散在する業務ノウハウの共有も進む。特に店内の清掃で効果が大きい。トリドールでは、店舗スタッフの清掃スキルを高めるため、社内SNSを生かしている。

 共有しているノウハウの一例が、「デッキブラシでこするのではなく、アルカリ洗剤を使って汚れを浮かせる」という、出入り口の床の清掃方法。本社の担当者がある店舗で教えたやり方を、社内SNSで他の店舗にも拡散させた。Talknoteが備える写真画像などのファイルのアップロード機能を使って、清掃前後の写真も紹介。効果をビジュアルに訴求して、他店舗での実施を促す。

 各店舗からも、社内SNSに独自の清掃ノウハウが集まっている。恩田部長はそれを見て、それぞれの工夫に対し、「この工夫は全店で取り組みましょう」「そのやり方は確かにきれいになるが、現場に負荷がかかる。別のこのやり方で進めてください」と指示をすぐに出している。

●本社から各店舗への情報伝達や店舗清掃のノウハウ共有に役立てている
●本社から各店舗への情報伝達や店舗清掃のノウハウ共有に役立てている
本社のマネージャーから各店舗の店長への業務連絡も社内SNSで一斉配信(下)。ある店舗で教えた清掃方法を写真付きで紹介し他店舗へ展開(左)
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