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「最初の書き込み」が難しかった

 ただし、社内SNSを導入しただけで、活用がうまく進むようになったわけではない。

 当初は、全社員に公開されるものか、日々の仕事を進めるための部署ごとのグループしかなかった。そのため「人事など機密性が高い情報をやり取りしたいのだが、全社員が見えるところへは書き込めない」という声が管理職から上がった。

 そこで管理職だけが参加できるグループを新たに設けて書き込みの敷居を下げたり、特定のユーザー同士だけで対話できる「メッセージ」と呼ぶ機能を使うよう利用者に促したりした。

 部下から仕事に関するアイデアを社内SNSで募っている石川課長代行は「募ってもアイデアが出ない」という状況を回避するため、議論をリードするファシリテーションを行っている。例えば、店舗の改善アイデアを募る場合、石川課長代行は、募集告知とともに、看板や照明など参考になる他社の取り組みを、最初に書き込むようにしている。

 「会議で最初の発言がしづらいのと同じように、部下にとって、社内SNSの最初の書き込みも勇気がいるようだ」という石川課長代行。上司として最初に投稿すると「それが呼び水になり、看板ならこの店も参考になるといった情報が集まって、自然とアイデアの書き込みが増えていく」と効果を語る。

 石川課長代行は「担当者数人を集めてもアイデアはなかなか出てこない。しかし、社内SNSで企画案件などの情報を上げておくと、アイデアが出やすくなると実感する。実行に移すスピードも上がった」と話す。