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 「IBM Bluemix」は、JavaやRubyの実行環境、各種データベースなどをマネージドサービスとして提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)である。オープンソースのPaaS基盤構築ソフト「Cloud Foundry」をベースにしたBluemixは、2014年6月に提供を開始。2015年10月にリリースしたのが“オンプレクラウド”版の「Bluemix Local」である。

写真1●Bluemixが提供する3モデル(出所:日本IBM)
写真1●Bluemixが提供する3モデル(出所:日本IBM)
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 Bluemixの3モデルの中で、「Bluemix(Public)」は通常のパブリッククラウド、「Bluemix Dedicated」は顧客専用の環境をクラウド上で提供するサービス。どちらも、同社のIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)上で稼働する。これに対し、顧客のオンプレミス環境に構築するBluemix Localは、PCサーバーと仮想化環境(ヴイエムウェア製品)は顧客が用意する。ここが責任分界点となり、IBMはCloud Foundryより上のソフトについて設定や運用を担う。IaaS構築ソフトのOpenStackも、将来はこの形で提供する計画だ。

 Cloud Foundryなどのソフトは、遠隔からIBMが導入したうえで、メンテナンスなどを行う。「ソフトのアップデートは、IBMが指定した日の前後10日、最大21日間から、ユーザーと相談して実施日を決める」(日本IBM クラウド・ソフトウェア事業部 Bluemix&XaaSテクニカルセールス 部長 武田成史氏)。こうしたスケジュール調整、運用監視やログレポート、ユーザー管理などの機能を備えた専用コンソールを、Bluemix Localは提供する。

 「ファイアウオールの外に出せないシステムを持つ金融などに向く」。日本IBM クラウド・ソフトウェア事業部 Bluemixエバンジェリストの木村桂氏が話すように、Bluemix Localの第一のメリットは社外にデータを出さずに処理できること。「IoT系サービスの充実を図るなかで今後、MQTTブローカーなどを提供する予定がある。工場内のセンサーからデータを取り出す際、Bluemix Localなら社外にデータを送る必要がない」(武田氏)。