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 システム開発の工期を短縮できる手法「CCPM」を実践し、成果を挙げた事例を紹介する。工期を短縮できた企業は、1人が一つのタスクに集中する「シングルタスキング」が重要だと指摘する。複数のタスクを上手にやりくりしてもなかなか工期を縮められない。

 「CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)」を採用、プロジェクトの工期を守るどころか、短縮するという“非常識”にチャレンジし、成果を挙げた組織が出てきている。CCPMは故エリヤフ・ゴールドラット氏が開発したマネジメント手法である(CCPMの概要は本連載第1回『〔工期短縮の鍵〕スケジュールを“攻める”』参照)。

 建材メーカー、YKK APは生産管理向けアプリケーションの開発のうち、詳細設計から結合テストに至る工期にCCPMを適用した。YKK APの情報システム部に所属する岩宗幸弘氏によれば、当初約6カ月を予定していた工期を約5カ月に短縮できたという。

YKK APの情報システム部黒部システム開発グループ生産システム課に所属する岩宗幸弘氏
YKK APの情報システム部黒部システム開発グループ生産システム課に所属する岩宗幸弘氏
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 成功のポイントは「シングルタスキング」と「フルキットの徹底」である。CCPMでは、プロジェクトで最長の直列重要のタスク群(クリティカルチェーン)を見い出した上でタスクの優先順位を決め、1人のメンバーがなるべく1つのタスクに集中できるようにする。これを「シングルタスキング」または「悪しきマルチタスキングの排除」という。

 フルキットの徹底とは、タスクを開始する前に、そのタスクを完了させるのに必要十分な準備をすること。人員や情報など開発リソースを手配するとともに、現場で発生した課題を解く体制も整えておく。