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 防災機能を盛り込んだ新世代のバス停を試作しました。夜間には防犯灯として動作し、大規模停電時にも動くバッテリーとソーラーパネルを搭載します。災害時にはUSBポートからスマートフォンなどを充電できます。

 平常時には、利用者の利便性を高めます。バス停内蔵のRaspberry Piが「Bluetoothビーコン」として動作し、近くまで来た利用者のスマートフォンに運行情報や時刻表を配信します(図1)。バスにはiOS機器を搭載して(図2)ビーコンをキャッチし、到着・出発時刻をサーバーに3G/LTEで送信。同時にiOS機器はバス停のRaspberry PiにBluetoothで接続して、バスの運行情報などを送信します。その情報をバス停の画面に表示します(図3)。

図1●スマートフォンに運行情報などを配信
図1●スマートフォンに運行情報などを配信
バス停へのバスの到着時刻などが通知される。
図2●バス乗務員用の画面イメージ
図2●バス乗務員用の画面イメージ
図3●バス停で表示する画面イメージ
図3●バス停で表示する画面イメージ
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 九州産交バスでは9000カ所以上のバス停があり、老朽化したものをせっかく更新するなら、災害対策など公共的な機能も付加したいと考えました。バス停に画面を付けることで、多言語を切り替えて表示したい考えです。

 デモシステムを開発する上で、Raspberry Piが発信するビーコンをバスで確実にキャッチするのに苦労しました。人が居ないと徐行通過することがありますが、時速30kmとして秒速では8.3mになります。その間にRaspberry PiにBluetoothで接続してデータを送る必要がありました。

 開発中に福島のバス会社と話をする機会があり、夜間に街灯一つないことがどれだけ心細いか、携帯のネットは復活しても充電切れで苦労したといった話を聞き、今回の試作で機能を盛り込みました。