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 人工知能(AI)がブームになるとともに、「機械学習(Machine Learning)」が注目を集めるようになった。「自分も勉強してみたい」「上司から調べてみろと言われている」という方もきっといるだろう。

 だが、機械学習という言葉は分かりやすいようで意外と分かりにくい。学習と聞くと、多くの場合は物事を覚えたり、覚えた知識を使って問題に答えたりするための「勉強」を思い浮かべるだろうが、機械(コンピュータ)が勉強をするとは、いったいどういうことだろうか。それによって、私たちはどのようなメリットが得られるのだろうか。

 この連載では機械学習にまだなじみがないITエンジニアに向けて、ビジネスへの活用を前提に、機械学習とその応用について、できるだけやさしく説明していきたい。しばらくお付き合いいただければ幸いである。本連載は九州大学名誉教授で、豆蔵 最高科学技術顧問の村上和彰氏が監修している。

 今回は初回なので、「機械が学習する」とはいったいどういうことなのか、イメージを持っていただくことから始めてみたい。

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 機械学習について説明する前に、まずは極めて初歩的な「かな漢字変換システム」の仕組みを見てみよう(図1)。

図1●かな漢字変換システムの仕組み
図1●かな漢字変換システムの仕組み
出所:筆者作成
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