SkylakeとWindowsの関係とは

 その後、Skylake世代のCPUが登場する。Skylakeは、電力管理機能である「SpeedShift」を新たに搭載した。SpeedShiftは、それ以前の省電力機能「Speed Step」とは直接の互換性がなく、より高度な電力管理ができる。互換性のためSkylakeは従来のSpeedStepでも動かせるが、負荷が高くなったときの動作周波数の変更などはSpeedShiftのほうが速い。Skylake世代でSpeedStepを利用すると、システムの応答速度などが本来よりも落ちる恐れがある。

 一般的に電力管理の仕組みが大きく変わると、OSのカーネルの変更などが必要になる。Windows 10は、2015年7月に出荷された初期バージョン(TH1)ではSpeedShiftに対応できていなかった。公式な発表はないが、2015年11月の大規模アップデート版(TH2)でSpeedShift対応が行われたようだ。

 Windows 7でマイクロソフトがサポート期限を限定したのは、延長サポートフェーズにあるWindows 7に対してカーネル変更などの大きな改修作業を行わずに済ませたいという意向があると推測される。Windows 10にリソースを集中させたいとのであろう。

 ただし、Windows 8.1は、まだ、メインストリームサポートフェーズにある。本来ならば、SpeedShiftに対応すべきと考えられるが、元々人気がなくてWindows 7プリインストールPCの販売期間を延長したこともあり、Windows 7とともにSkylakeプロセッサへの対応を限定するようだ。

 このようにWindows 7 Porfessionalに関してプリインストールPCの販売期間を延長したことが、混乱の一因と言えるだろう。ただ、インテル製プロセッサの世代間の変化が大きく、対応に手間取ったというのも理由だろう。

 混乱を深めたのは、1度サポート期限を2017年7月と公式ブログで宣言しておきながら、後で2018年に変更した点だ。2016年10月まで販売されるWindows 7/8.1プリインストールPCに対して、1年未満の2017年7月でサポートを終了するのはあまりに短い。企業向けのPCの出荷への影響が大きすぎる。このため、PCメーカーなどから多くの苦情が寄せられたと言われている。