日経コンピュータ 2016年9月1日号の特集記事「答えはGEにあり」で、世界最大の重電メーカー、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の動きを取りあげた。自社開発のIoTプラットフォーム「Predix」を擁する同社は、2020年までにソフト事業を売上高150億ドルまで伸ばし、ソフト企業の世界トップ10入りを目指す計画を打ち出している。GEの強みは、自身を「デジタル製造業」に変革した経験とシリコンバレー仕込みのテクノロジーだ。GEはどう変わったのか。誌面には収録しきれなかった、GEトップの話を聞いてみよう。

連載
トップが語る「ITベンダーGE」の正体
目次
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「Predix」の核は「グラフDB」にあり
米ゼネラル・エレクトリック GEデジタル CTO ハレル・コデッシュ氏
米ゼネラル・エレクトリック(GE)の「Predix」は、産業機器向けのIoT(インターネット・オブ・シングズ)を実現するプラットフォーム製品だ。「グラフデータベース(DB)」などの最新技術を採用した理由などを、Predixの開発を指揮するGEデジタルのCTO(最高技術責任者)、ハレル・コデッシュ氏…
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ITベンダーは敵にあらず、GEを変えた男が語る「Predix」の正体
米ゼネラル・エレクトリック 最高デジタル責任者 ビル・ルー氏
重電メーカーの雄が、デジタル企業への転換に本気になっている。デジタル化を牽引するGEデジタルのスタッフは世界で2万8000人。米カリフォルニア州サンラモンには、ソフト開発者を中心に1500人を抱える。
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GEイメルトCEO講演「デジタル化が産業界をブーストする」
Minds + Machines Europe 2016 基調講演 / 米ゼネラル・エレクトリック ジェフ・イメルト会長兼CEO
米ゼネラル・エレクトリック(GE)のシリコンバレー化を決断し、ソフト事業に邁進するGEの“本気”を象徴するのが、ジェフ・イメルト会長兼CEO(最高経営責任者)だ。産業界が再び成長性を取り戻すにはデジタル化の推進しか方法はないと言い切る。2016年6月13日にパリで開かれたイベントおけるイメルトCE…