2016年4月中旬から6月末までの3カ月弱の間、リクルートテクノロジーズでは携帯型ビーコンデバイスと、それと連動するiPhoneアプリを配布し、実証実験を行った。このデバイスはPhysical WebおよびEddystoneと呼ぶ技術を使って実装している。技術やデバイス開発の詳細、結果から得られた知見を紹介する。

連載
ビーコンで社内コミュニケーションの活性化は可能か?
目次
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ビーコン活用の下地が固まる、社内導入の課題は運用体制
[第4回]
実証実験の終了後、ログやデータベースの情報に基づく定量分析や、利用者へのアンケートなどによる定性分析などを実施した。最終回の今回は、それらの結果を紹介する。また、今回の実証実験から得た知見に基づき、ビーコン活用の将来を展望する。
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ビーコン開発はビジュアル重視、ポイントは電池の容量とサイズのトレードオフ
[第3回]
今回のプロジェクトは2015年の10月から開始した。2016年3月までの半年でビーコンデバイスを完成させ、4月の社内配布を目標とした。デバイスのデザイン策定に2カ月、ファームウエアと基盤の開発、外装の設計に2カ月をかけた。1月後半から工場に依頼し、まず基盤の量産、2月の頭からは外装の量産を開始した…
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オープンなビーコン規格Eddystoneを徹底解説
[第2回]
2015年7月、Physical Webプロジェクトの成果を取り込む形で、Eddystoneという規格がGoogleより発表された。ビーコンの振る舞いに関する規格で、その主なところは発信するパケットのフォーマット(フレームと呼ぶ)の定義だ。今回は、このEddystoneについて詳しく解説する。
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従業員539名で実証実験、グーグルの「Eddystone」でビーコン開発
[第1回]
2016年4月中旬から6月末までの3カ月弱の間、リクルートテクノロジーズでは携帯型ビーコンデバイスと、それと連動するiPhoneアプリを配布し、実証実験を行った。この特集では、この実験のために作成したサービスがどのようなものか紹介する。また、Physical WebやEddystoneという、ビー…