社食満足度は60点から100点まで

 トークセッションでは、「いまの社食は100点満点中、何点?」という質問が挙がった。この問いに対して、スマートニュースの冨田氏は「控えめに言って80点」、ヤフーの沼田氏は「オープン当初は90点だったけど、今は60点」、太陽ホールディングスの尾身氏は「ほぼ100点」、小薗氏は「90点」と答えた。

 スマートニュースの冨田氏は、「良質な料理を提供してもらい、社員同士の交流も増え100点満点と言いたいところだが、まだまだ要望に応えられていないと思う」と話す。「『世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける』という当社の企業理念を実現するためには、多様性を重視し、様々な視点を持つことが大切。社食でもダイバーシティに対応したい。またサンフランシスコのオフィスには社食がないので作りたい」(冨田氏)。

 ヤフーの沼田氏は、「おいしさ、コミュニケーション、ホスピタリティについては合格点。ただ社食の運営にはお金がかかるので、どう持続していくか、サスティナビリティが課題だ。また健康診断のデータなどとも合わせて、社食を食べたあとの健康状態も把握、定量化していきたい」(沼田氏)。

 「今までは1食300円程度の仕出し弁当を社食で黙々と食べ、すぐにデスクに帰っていたが、社食を大改装したことで社員同士の交流が生まれた。夜はお酒も提供していて、リラックスする空間になっている」と、太陽ホールディングスの尾身氏は話す。さらに「今後は、飲食店が少なく不便な最寄り駅前の空きビルに、『嵐山食堂』を町の食堂として展開していけたら面白いのではないかと考えている」(尾身氏)という。

 小薗氏は、「今の社食に満足はしているが、たとえば社食にカメラを取り付け、食べている社員の表情をもとに社食満足度を調査するなど、AI関係を導入してみたい」と語った。

 各社、社食に関する満足度は高いようだ。ただし、めざす方向性は各社ごとにことなる。このように、ただ食事を提供するだけではない、企業の価値観を表現する場としても、社食の存在感が高まっていきそうだ。