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「ひとり情シスは理想」との声に大きな希望

 まず読者の皆様、そしてアンケートにご協力いただいた方々に感謝申し上げたい。アンケートには300人を超える方々から回答が寄せられた。私が一番恐れていたのは全く反応が無いことであった。読まれもしない。反響もない。アンケートも少ない。そのような残念な結果にならずに安堵していたが、反響の大きさから、それだけIT部門の衰退が大きな社会問題であることを再認識した。

 アンケートを頂いた方々の立場を表すグラフは予想外であった(図1)。日本のエンジニアはITベンダー側75%、ユーザー側25%と言われており、米国ではほぼその逆である。そのため、アンケートでも似たような傾向になると予想していたが、半数近くがユーザー企業のエンジニアであった。

図1●あなたの職種は次のどれですか
図1●あなたの職種は次のどれですか
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 同じような境遇の方々に興味を持たれているのだろうが、ITベンダーのエンジニアの割合が少ないのは少々残念である。中堅中小企業のIT部門の問題には興味がないのか、忙しすぎて記事を読む余裕も、アンケートに回答する余裕も無いのかわからないが、ITユーザー企業の問題がベンダーにも影響しているので、ITベンダーの技術者も他人事ではないと思う。

 「自分自身がひとり情シスだ」という人の割合も非常に多い(図2)。こんなに多くのひとり情シスの方々からアンケートやコメントを頂ける機会はそうはない。私の苦労話から少しでも得るものがあれば幸いである。

図2●あなたは「ひとり情シス」について知っていましたか。
図2●あなたは「ひとり情シス」について知っていましたか。
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 「ブラックだ」という意見が多くなると予想していたが、意外にも「自分もやってみたい」という意見が多かった。何でもやる多能工エンジニアとしての私の活動に理想を見いだしていただいたことに、大きな希望を持つことができた(図3)。このような前向きなエンジニアが活躍でき、エンジニアとしての幸せがつかめるように私も協力していきたい。

図3●「ひとり情シス」について、あなたのご意見に近いものはどれですか(複数回答)
図3●「ひとり情シス」について、あなたのご意見に近いものはどれですか(複数回答)
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 「ひとり情シスはエンジニアとしては理想である」と回答しながらも、「リスクが高すぎる」というのは共通の意見であった。ということは、リスクを下げるための対策ができれば、多くの人に受け入れられる可能性があると考えることもできる。これも希望が持てる結果であった。