PR

スタートしなければゴールできない

 さて、書いている自分でも笑ってしまうほど馬鹿げたシナリオではあるが、実現したら面白くないだろうか。多能工エンジニアには、これまで疲弊していたIT業界やエンジニアの状況を一気に変え、日本の現状を変える可能性すらあるのだ(図3)。これが単なる夢物語だったとしても、多能工エンジニアの必要性と価値は変わらない。日本を変えようなどと思わなくても構わないが、エンジニアは将来を予測して、自分の身を守る準備だけはしておいたほうがよい。

図3●多能工エンジニアには日本の現状を変える可能性すらある
図3●多能工エンジニアには日本の現状を変える可能性すらある
[画像のクリックで拡大表示]

 まず何でも自分でやってみることだ。一人で簡単な業務システムを作ってみよう。まさか、エンジニアでスマートフォンしか持っていないという人はいないと思うので、今からすぐにでも始められるはずだ。自宅にインターネット回線とパソコンがあれば、仮想ソフトもLinuxも情報もタダで手に入る。クラウドも期間限定なら無料でサーバー利用が可能だ。重要なのは今すぐ動けるか、そして継続できるかである。それはあなた次第である。スタートしなければゴールはできない。

 自分の考え方や発想を変え、夢を持ち、プライベートも充実させて人生を楽しむ。仕事が面白くなくても将来の自分のため、家族のためなら頑張れるはずだ。今を生きるためだけの苦労からは脱却しないといけない。困難な状況は自分を成長させる試練と考えよう。実際、楽してスキルアップした話は聞いたことがない。自分や環境を変えようと思っていれば、つらい時期は長くは続かないはずだ。諦めずに頑張ってほしい。私も夢を実現するまで頑張りたい。

 悲惨で大変で、やりがいのある楽しいひとり情シスも、悲惨で大変な部分は努力次第で縮小可能だ。しかも、退職や転職、起業などの大きなアクション無しで大逆転が可能なのだ。もし成功したらリターンは大きい。他人は変えられなくても、自分は変えられる。自分のやる気次第で何でもできるのだ。今、日本のエンジニアに必要なのは「希望」なのかもしれない。健闘を祈る。

 連載についてご意見、ご感想、情報提供などがございましたら下記からお願いします(2000文字以内で、それ以上ではエラーになります)。いただいたメッセージは連載内でご紹介することがありますが、原則として個別に返答は致しません。個人情報は記入しないようにお願いいたします。

連載についてのご意見をお願いいたします。
ペンネーム(筆者にのみお伝えします)

送信ボタンを押すと、連載の目次ページへ移動します。

成瀬 雅光(なるせ まさみつ)
1968年生まれ。大学卒業後、大手POSシステム開発ベンダーに入社。海外商品開発部でUNIXとC言語を叩き込まれる。大規模システム開発で設計やプログラミング、精鋭火消しチームの下っ端で問題解決手法や効率的な仕事のやり方を学ぶ。受け身で担当範囲の狭い大規模システム開発では満足できずユーザー企業のIT部門に転職。IT部門の消滅後、ひとりで立て直した経験は、コストとIT活用の両立で悩む中堅中小企業を救うと信じ、普及に努めている。