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 まずパッションとは、どういった人を手助けし、何をもって社会に貢献していくかにつながる根源的な欲求だ。「何が好きか」「どんなときにうれしいか」は、企業活動においても重要である。厳しい競争社会においては、システムやサービスの基本的な機能以上に、ちょうどよく作り込まれた品質と、それがもたらすユーザー体験(UX)が、価値として大きな差を生むようになってきた。魅力的品質を理解し、顧客に提供するためには、利用者以上のパッションを持ってサービスを考えなければならないだろう。

 楽天に入社する若手ITエンジニアの過半数は今、他の国や文化圏から集まってきた人たちだが、幸いなことにほぼ全員がパッションを持つ。顧客の役に立つもの、顧客にすごいと思われるものを作る、または、すごい人たちと一緒に働いて自分も成長したいというパッションにあふれている。

 二つめのスキルは、パッションを用いて生み出したアイデアを、具体的に実現するために必要なものだ。どれだけ優れたアイデアでも、実現する技術力が不足していると、利用者に届けられない。この20年、めまぐるしく新技術が生み出され、それを使ってシステムやサービスは移り変わってきた。利用者がより快適な生活を送れるようなシステムやサービスを生み出すために、多様なスキルが必要なことは間違いない。

 三つめのスモールチームは、競争力のあるものを生み出すために必要な要素だ。現状のシステムは、さまざまな技術を横断してユーザー体験を生み出す必要があり、各種技術を組み合わせてスマートに課題を解決する能力が求められる。

 それには、専門性の高い人を集めた小さなチームが必要だ。他の人と仕事をするとき、互いのパッションとスキルを理解していれば、効率的なコラボレーションが可能である。そういった人たちで「チーム」を組んで仕事をすれば、効率性と安定性が高い。

 ただ、他の人のパッションとスキルを理解するには一定の時間が必要となる。チームの人数が大きすぎると、メンバーのパッションとスキルを理解するだけで多くの時間が割かれるし、人の入れ替わりも多くなりがちなため、非効率になる。スモールチームが大事なのだ(図2)。

図2●専門性の高い少人数のチームが重要
図2●専門性の高い少人数のチームが重要
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 一方で、小さ過ぎれば多様性と継続性が不足する。ちょうどよいサイズのスモールチーム、そしてその一員としてチームに貢献し、上手にチームを運営するための自己管理の方法が必要になる。