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戦士:仕事を確実に終わらせる

 戦士は、RPGにおいては最も基本的な「敵に攻撃を加え、倒す」ことを重視した職業だ(図3)。敵などの脅威に一番近づいて、攻撃を加え、倒す。体力を活かし、他の仲間の盾になって他の仲間のために時間を作る役割を担うこともある。どういったチームにも、まずなくてはならない職業といえる。また、初心者が比較的選びやすい、やることがシンプルな職業でもある。

図3●戦士のロール
図3●戦士のロール
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 ITエンジニアの仕事上では、直接仕事を終わらせるスキルが戦士に当たる。ソフトウエアを作るチームであれば、プログラミングなど開発作業そのものだ。ユニットテストなど開発作業の完了をより確かなものにするためのスキルもここに含めたい。このスキルが不足すれば、仕事の完了がおぼつかなくなる。

 ただ一方で、戦士スキルを持つ人だけがそろったチームも、考えづらい。チームとして活動できているなら、チームの中には他のスキルを持っている人がきっといる。周りを見まわしてみてほしい。目の前の仕事を終わらせるだけでなく、ぜひ他のスキルにも目を向けてみよう。

武闘家:うまくいくやり方をデザインする

 武闘家は戦士に似た「直接的な攻撃」を得意とする職業だが、体力より技巧を重視する(図4)。戦いのデザインそのものを考えて有効な手段を打っていく。スピーディーな動きが持ち味で、守備より攻撃に特化している。

図4●武闘家のロール
図4●武闘家のロール
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 ITエンジニアの仕事上では、仕事を速やかに終わらせるべく考えるスキルが相当する。ソフトウエアであれば、効率的な設計やモデリング、アーキテクチャー策定など、設計のスキルがこれに当たる。昨今では、受入テストの自動化や継続的デリバリーもここに含まれてくる。仕事をより効率的に進めるためには、このスキルの向上は欠かせない。

 武闘家のスキルだけだと、「仕事を完了させる力」が足りない可能性がある。いくら上手に設計できても、完了させる力がなければ、仕事は終わらない。そこで、戦士のスキルとの連携が必須になる。

 また、技巧のやり過ぎも危険だ。他のチームメンバーに理解できないほどの技巧を駆使してしまうと、その内容を他の人に引き継ぐのが難しく、チームの継続性に問題が出てくる。本当にそれをするのが正しいかどうかのレビューも難しくなる。技巧を高めることはとても重要だが、技巧に酔ってはいけない。