品質・コスト・納期を守るばかりの「QCDプロマネ」では、利用部門に評価されない案件が増えてきた。プロジェクトマネジメントの変革が求められている。新たなマネジメント方法を、現場の工夫から探る。

連載
さらばQCDプロマネ
目次
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品質低下は気にしない、システム開発速度を高めるコツ
システムの品質を確保するために不具合の発生リスクを抑える。ビジネスの目的達成を重視する脱QCDプロマネでは、この考え方も見直す余地がある。
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システム全体の品質は後回し、「作らないスプリント」で確保
新規ビジネスを開発する案件では一般に、当初の品質はビジネスの効果を判断できる水準で十分とされ、軽微な不具合であれば許容してもらいやすい。そこで脱QCDプロマネを実践するプロジェクトマネジャーは、その時々に必要な品質を見極めてプロジェクトを運営する。
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品質以上に大事な臨機応変さ、メンバー固定型チームで担保
脱QCDプロマネのシステム開発では、ビジネスの目的を満たすために利用部門の要求に臨機応変に対応することが求められる。そんな問題意識から、チーム編成を改めた現場を紹介する。
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QCDの目標は不要、システム開発プロジェクトは3カ月管理で
何を作るかが必ずしも決まっておらず、品質やコスト、納期に関する目標を立てにくい。そんな状況のプロジェクトを「3カ月サイクル型」と呼ぶべきマネジメントで運営するプロジェクトマネジャーを紹介しよう。
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計画通りにシステムを開発、それでもユーザーにダメ出しされる理由
デジタルビジネスなど、前線のビジネスに直結したシステムを開発する案件では、当初の計画通りに品質やコスト、納期を守って作っても、評利用部門価されるとは限らない。臨機応変にビジネスの目的を満たすマネジメントが新たに求められている。