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Q. LANケーブルにシールドが入ってるってホント?

A. 規格にシールドあり/なしの指定があり、メーカーごとに内部構造を工夫してシールドあり/なしの製品を提供している

 LANケーブルのコードは、シールドを備えていないUTPと備えているSTPに分けられる。シールドはノイズを吸収し、プラグをつなぐ機器などから外部に流すためのものだ。規格では、Cat.7はSTPを、Cat.6A以下はSTPかUTPを使うことになっている。これ以外の構造は定めていない。メーカーそれぞれが工夫して製品化しているが、かなり構造が似ている部分もある。

 図では、UTPのCat.5e、Cat.6、Cat.6Aと、STPのCat.6A、Cat.7を比較するために、被膜を切り取った写真を示した。

図●LANケーブルの一例
図●LANケーブルの一例
各カテゴリーの規格では、UTP(シールドなし)、STP(シールド付き)以外の構造を定めていない。メーカーが自由に決められる。Cat.7ケーブルはスイスR&M製。そのほかは、日本製線製。
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 UTPのCat.5eは、ケーブル内でより対線が密着しにくいようにゆったりめの構造にして漏話の影響を小さくしている。Cat.6では、ケーブルの中に十字の仕切りを入れて、より対線同士がさらに密着しにくい構造にしている。Cat.6Aでも同じで、多くのメーカーの製品が十字の仕切りを入れている。

 Cat.6Aには、UTPにもかかわらず被膜の内側に金属製の遮蔽テープを巻いているものが多い。シールドではなく、別のケーブルからのノイズ(エイリアンクロストーク)を受けにくくするためだ。Cat.6Aの規格の品質を実現するために入れている。「遮蔽テープを使っていない製品もあるが、テープを使わないとケーブルの径は0.5mmから1mm程度太くなる」(日本製線 開発部 Managerの浅香 芳晴氏)。

 STPのCat.6Aでは、被膜の内側にホイル状のシールドが入っている。一方、Cat.7は各より対線をホイル状のシールドで包んだ上に、網状の金属でケーブルを包むことによって、さらにノイズの影響を受けにくくしている。

▼UTP
Unshielded Twist Pairの略。
▼STP
Shielded Twist Pair の略。