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 技適は本来、利用者の利便性を高めるために1981年に施行された制度だ。電波法は、電波を発する無線設備に対し、1台1台に免許が必要と規定している。だが、一般に広く販売される携帯電話機で利用者が免許を申請するのは現実的ではない。そこでメーカーなどがあらかじめ適合試験を受け、合格した機器に技適マークを付けて出荷する制度が導入された。これにより、携帯電話機やWi-Fi機器などでは利用者は技適マーク付きの機器を購入・利用すれば、自ら免許を申請せずとも無線機器を使える。

技適は本来、一般ユーザーの利便性を確保する仕組み
技適は本来、一般ユーザーの利便性を確保する仕組み
スマホは無線機の一種なので、本来は無線機が技術基準に適合しているかをユーザーが申請して、検査を受ける必要がある。技適はこの手続きを簡略化するための制度で、あらかじめ技術基準に適合済みである機器に、技適マークを表示する。
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 85年の法律改正からは、通信事業者の設備に接続する機器に対する認証制度としても利用されている。このため、有線電話機などにも技適マークは刻印されている。有線機器では「T」、無線機器では「R」の文字が記されている。

▼技適マークを付けて出荷する制度
携帯電話機の発売当初は「技術基準適合認定」に基づき、政府の外郭団体が出荷する全数を検査していたが、出荷量の増加に追いつかなくなったため、同一の設計と製造工程に基づく無線機を一括して認証する「工事設計認証」制度が導入された。検査業務自体も承認証明機関制度の導入で民間に開放された。