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 大手ITベンダーの2017年3月期の通期決算を基に辛口に採点する「2016年度決算、辛口通信簿」。最終回の第四回はNECだ。

 2017年3月期通期の売上高は前年同期比5.7%減の2兆6650億円、営業利益は同54.2%減の418億円で減収減益だったNEC。製造業や流通業向けの「エンタープライズ」セグメントは比較的好調だったが、官公庁や公共向けの「パブリック」セグメント、通信事業者向けの「テレコムキャリア」セグメント、「システムプラットフォーム」セグメントがそれぞれ減収減益だった。

大手ITベンダー4社の2017年3月期通期決算
大手ITベンダー4社の2017年3月期通期決算
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 例えばパブリックセグメントでは、宇宙事業で新たに不採算案件が発生。同セグメント全体では連結子会社にした日本航空電子工業の業績を算入したことがプラス要因となったものの、売上高は前年同期比4.6%減の7360億円、営業利益が同113億円減の460億円の減収減益となった。

 システムプラットフォームセグメントは、ハードウエアや企業ネットワークの需要が減少したことで、売上高が前年同期比1.2%減の7198億円、営業利益が同23億円減の294億円の減収減益だった。

 2019年3月期までの中期経営計画で成長分野と期待をかける海外の注力事業も振るわなかった。「セーフティ」「グローバルキャリア向けネットワーク」「リテール向けITサービス」の注力3事業全てで目標を大きく下回った。理由としてNECの新野隆社長兼CEO(最高経営責任者)は「マネジメントの実行力不足につきる」と反省する。

NECの新野隆 社長兼CEO(最高経営責任者)
NECの新野隆 社長兼CEO(最高経営責任者)
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