PR

 IoT(インターネット・オブ・シングズ)技術による製造革新「インダストリー4.0」で先行するドイツ。第三の都市ミュンヘンの中心部から自動車で30分ほどの場所にある巨大な建物を訪れると「アクセンチュア」のロゴマークが目に入ってきた。外観は物流倉庫だ。トラックが荷物を積み下ろすための設備もある。だが中に足を踏み入れると、意外な光景があった。

写真●ドイツ・ミュンヘンの近くにあるアクセンチュアの「IIoTセンター」外観
写真●ドイツ・ミュンヘンの近くにあるアクセンチュアの「IIoTセンター」外観
[画像のクリックで拡大表示]

 フォークリフトなどに加えて小型の製造設備の模型、VR(仮想現実)の試作システムが並び、リラックスした雰囲気でアイデアを出し合う「デザインシンキング」の部屋もある。ここはアクセンチュアが製造業の顧客を迎え入れ、IoTを活用した新サービスについて考えるために設けた施設「インダストリアル IoT イノベーション センター(IIoTセンター)」だ。

写真●IIoTセンターの内観
写真●IIoTセンターの内観
[画像のクリックで拡大表示]

 「ITを駆使して新たなサービスを創出するのに必要な設備を集めた」。製造業のIoT活用に詳しいシニアマネージングディレクターのエリック・シェーファー氏はこう話す。スマートフォンやタブレットの画面に自動車が現れ、操作すると車内にいるかのように内装やデザインがわかるVRの仕組みや、ERP(統合基幹業務システム)とMES(製造実行システム)を連携させて生産計画に基づき製造ラインを制御する仕組みなどが用意してある。

写真●VRを使ったシミュレーションシステムなどを体感できる
写真●VRを使ったシミュレーションシステムなどを体感できる
[画像のクリックで拡大表示]

 アクセンチュアのコンサルタントや技術者と顧客企業の企画担当や営業担当、IT部員などが一堂に会して、IoTを駆使した設備監視や新たな課金の仕組みなど様々な観点から新サービスについて議論する。「この技術を使えばこんなことができるのでは」とアイデアがまとまると、「ささっと手を動かしてソフトの簡単なプロトタイプを作ってみる」(シェーファー氏)。