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iOS 11でサポートされたQRコード読み取り機能

 Core NFCと同じく基調講演では触れられなかったものの、iOS 11のカメラ機能にはQRコードの読み取り機能が標準搭載される。追加アプリを導入せずにiPhone単体でQRコードを利用できる仕組みだ。今回の施策は、主に中国を中心とした中華圏でQRコードの利用が爆発的に広がっていることを受けたもので、同国向け機能拡張の一環だと考えていいだろう。

 現在AlipayやWeChat PayなどQRコードを使った決済がブームになり、広く世界的にも知られるようになった。その火付け役となったWeChatだ。WeChatのアプリはQRコードの読み書き機能を標準搭載しており、街頭広告やポスターなど、様々な場面でQRコードを使って目的の情報へと利用者が行き着ける。中国本土に行くと決済以外の場面でも頻繁にQRコードを見かけるが、それだけ広く認知されていることが分かる。

香港のドラッグストアのPOS画面に表示されるQRコード。これは決済ではなくアプリ宣伝に使う(筆者撮影)
香港のドラッグストアのPOS画面に表示されるQRコード。これは決済ではなくアプリ宣伝に使う(筆者撮影)
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 前述のようにiPhone 7以降の機種でしかCore NFCは使えず、現在はICタグよりもQRコードのほうが情報提供手段として広く利用されている以上、多くのユーザーにとってはこちらのほうがメリットがあるかもしれない。

 iOSがニーズの高いアプリの機能を取り込んで進化を続けてきたのは多くが知るところだ。QRコード読み取り機能の標準搭載は、それだけQRコードが一般化したことの証左だろう。

 これはまだ開放が限定的なNFCにも言えることだ。今後興味深いアプリが開発されていけば、Appleを少しずつ動かしていくことになるのかもしれない。