
日経情報ストラテジー この会社のデータ戦略に学べ
目次
-
コニカミノルタ
データを基に営業を重点配置 「ゲリラ戦」で国内3強に挑む
コニカミノルタがデータを活用した営業改革に乗り出している。従業員数や売り上げ、業種といった切り口で顧客を分析。弱みをあぶり出し、てこ入れが必要なところに営業担当者を重点配置している。国内3強に対して、データを基点にした「ゲリラ戦」で勝負を挑む。
-
森ビル
施設横断で「ヒルズ効果」明らか テナント分析時間を3分の1以下に
虎ノ門ヒルズの開業に沸く森ビルがデータ分析に力を入れている。BI(ビジネスインテリジェンス)ツールを導入し、テナントの売り上げや客数を分析。販促キャンペーンの立案と検証や店舗の入れ替えに生かしている。データを加工する手間も軽減でき、分析時間はエクセル時代の3分の1以下になった。
-
フジ(中国・四国地方のスーパー)
独自電子マネーとレシートクーポン レジ接客との連携でシニア攻略
スーパーのフジは独自の電子マネーを導入し、シニア層まで浸透させている。電子マネーの利用率は顧客全体の5割弱、ポイント機能まで含めると9割に迫る。競合店への流出の恐れがある顧客には、レジ接客を含めてレシートクーポンで販促。限定キャンペーンを仕掛け、客単価や来店頻度の引き上げに成功している。
-
スリーエム ジャパン
見込み客の興味捉えアポ率48% BtoBデジタルマーケで営業を支援
「スコッチ」ブランドで知られるスリーエム ジャパンが、ネット戦略に力を入れている。直販サイトでは、商品サンプルの無料配布で見込み客との接点を築き営業を強化。展示会の来場者に対しメール・ウェブ・電話の3点セットで翌日からアプローチ、見込み客を興味の強さで絞り込み、面会アポの取得率を48%に高めた。
-
日本エスリード
ネットマーケティングを自動化 行動履歴に基づく営業で受注
マンションの販促に「マーケティングオートメーション」を活用。ネット上の見込み客の行動履歴に関する情報をクラウドで管理する。来店客の嗜好をあらかじめ押さえて提案を最適化し、成約率の向上を図る。見込み客ごとに表示するコンテンツを動的に変え、直帰率を20%削減。
-
リクルートライフスタイル
小売店アプリの利用状況を集計 店員の「分からない」に先回り
小売店などに提供する店舗業務支援アプリに、利用状況の集計機能を追加。途中で使うのをやめたり、使っている機能が少なかったりする店を洗い出す。1日に20~30店を回る多忙な営業担当者が、必要な店に適切に指導をする。2年弱で16万カ所まで増えた、アプリの利用店のサポート体制を万全にする。
-
積水化学工業、東レ、マブチモーター
製造ビッグデータが現場を変える エクセル超える“瞬速”ツールが鍵
製造工程を構成する様々な設備、その製造工程で作業する人々。こうした製造の現場にあるモノやヒトから得られる全ての情報を「製造ビッグデータ」として収集し、分析する製造業が増えている。品質向上や作業改善に成功した3社の取り組みを見ていこう。
-
ワイヤ・アンド・ワイヤレス
Wi-Fiで訪日外国人の足取り分析 知られざる“爆買い”の実態掌握
ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2、東京・中央)が訪日外国人の動態分析を進めている。ビッグデータの収集に使うのは、無料の公衆無線LANサービス(Wi-Fi )だ。専用アプリで集めた接続履歴で、国や年代、時間帯別の滞在地や移動状況が分かる。50万ダウンロードという数を生かし、2兆円もの“爆買い”市場…
-
三井住友カード
ビッグデータで加盟店の異常発見 ダッシュボードに“うわさ”を表示
三井住友カードがビッグデータ分析技術を用いた加盟店管理システムを導入した。ネット上に書き込まれた加盟店の“うわさ”など怪しい言葉を収集。加盟店審査に必要となる評判などの情報をダッシュボードに一括表示する。米スクエアとの提携で加盟店のすそ野が広がっても、加盟店審査を効率化できた。
日経クロステック Special
経営
- 平等より特別の方がビジネスに有利な理由は
- 「データのサイロ化」の原因とその解決法
- ものづくりと経営をデータでつなぐ試みとは
- 深い業務理解で顧客を支援≫キヤノンMJ
- 全方位DXを推進する意義。カバー範囲は
- DXを内製で実現する「3ステップ」
- 中小企業がDXで効果を上げるには?
- 企業をまたいでERPを連携? 何が起こる
- 製造業DXを成功に導くための3つの勘所
- 少量の学習データでもAI活用が可能に!?
- コロナ禍のデジタル活用=DXではない理由
- 経営層に求められるDXの船“進水”のコツ
- 富士通と日本IBMがローカル5Gで協業
- つなぐポイントシステムが地域を盛り上げる
- DX先進企業は何を考えているか?
- “音の出る歯ブラシ”はなぜ生まれた?
- IT人財の真価を発揮する人を軸とした戦略
- 顧客の再来店と常連化を実現した施策を探る
- IBM、ビジネスパートナー14社を表彰