
日経情報ストラテジー 製造ビッグデータが導く第4次産業革命
目次
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シンギュラリティを見逃すな 人と機械が共存するために
先進技術でものづくりをもっと楽しく
ビジネス環境が数十年かけて変わっていくような“産業革命”レベルの変化においては、その期間内に非連続的な“特異点”に遭遇することがある。例えば、新しい国際規格の公布や技術標準の制定、注目される業界における新しい“支配者”の登場などだ。
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AIが人の限界を克服 製造現場での活用アイデア
人とは異なる識別法で判断を高速に
第4次産業革命ではAI(人工知能)の活用に大きな注目が集まっている。まだ人間の脳に匹敵するコンピューターは登場していないが、AI研究の第一人者である東京大学大学院の松尾豊准教授は、著書『人工知能は人間を超えるか』(角川EPUB選書)で「人の知能がプログラムで実現できないはずはない」と述べ、“人間的…
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バーチャル設計の落とし穴 ビッグデータに依存しない
スモールデータを正しく分析する力を養おう
従来からモノづくりのプロセスは「創って、作って、売る」といわれてきた。第4次産業革命は、これら3つのプロセスそれぞれを大きく変えようとしている。
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日本流スマートファクトリー 人と機械が融合した改善へ
ベテランの技、若手が分析してロボットに教える
製造現場での第4次産業革命が与える最大のインパクトは、「スマートファクトリー」の実現であろう。このスマートファクトリーとは、CPS(サイバー・フィジカル・システム)でつながった機械設備やロボット同士が、自ら“考えて”連携しながら動く、完全自動化工場のことだ。
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「つながる」が変えるものづくり IoTで古い機械もスマートに
オンデマンド生産の実現にも貢献大
第4次産業革命の重要なキーワードの一つに「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」がある。慶應義塾大学環境情報学部長の村井純教授によると、1990年代の終わりに共同研究を行っていたマサチューセッツ工科大学のメンバーが、RFIDによってインターネット上で商品情報を追跡で…
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インダストリー4.0の衝撃 現実化する「全自動工場」
機械とヒトの新たなパートナーシップを築く
日本の競争力の源泉とされてきた製造業。その現場はIoT(モノのインターネット)の浸透や急速なデジタル化によって、大きく変わり始めている。海外からは「第4次産業革命」という新たな波が押し寄せている。