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 今年の企業ネット実態調査で実施した満足度の調査結果を11の部門別に紹介する。

 本調査では、製品やサービスに対する包括的な満足度を聞いた「全体満足度」とともに、「端末の機能・性能」「通信料金」など主要な項目の満足度も聞いている。これらの項目別満足度の傾向を見ると、製品が評価される具体的な理由が分かる。

 加えて今回の調査では、製品の「継続意向度」も聞いた。次の買い替えサイクルでも同じメーカーの製品や通信事業者のサービスを使い続けたいかどうかを数値化した尺度である(前回に掲載した満足度の調査方法を参照)。必ずしも満足度が継続意向度に直結していない部門も一部ある。製品選択には満足度以外の要素があることもうかがえる。

①スマートフォン
OSとセキュリティでiPhone圧勝

 なぜアップルのiPhoneが企業のIT部門に評価されるのか。OSの機能性とセキュリティに強い信頼感があるからだ。

 2位に付けた、Android端末メーカーを代表するソニーと比べると評価の違いが分かる(表・部門1)。アップルは全項目で1位の「完全首位」だった。特に「OSの機能・性能」と「セキュリティ」の項目で20ポイントを超える最大の格差がついている。

表・部門1●スマートフォンの満足度
表・部門1●スマートフォンの満足度
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 この2つはユーザー企業が満足度を判断するうえで最も重視されている項目だ。OSの機能・性能に対する重視度は「44」、つまり44%の回答者が「重視する項目(最大3つを回答)」に挙げている。同様にセキュリティの重視度も「43」と高い。iPhoneは企業のIT部門が最も重視する2つの項目で大きく評価を稼いだ。

 2位のソニーは「端末の機能・性能」への評価が71.5点とAndroid端末では最も高い。CPU 性能や搭載カメラなどが評価されたようだ。しかしIT部門の評価軸として、端末の機能・性能は「携帯性・デザイン」とともに重視度が1ケタにとどまり、最も重視されない項目だ。

 セキュリティの評価は実質的にOSそのものに対する評価に近い。ソニーなどAndroid勢の低調さは、ユーザー企業のIT部門がAndroid OSに下した評価だと言える。

 アップルは利用率を反映した回答数でも209 票と2位以下を圧倒した。有効票が全票の10%を上回るグループに入ったのはアップルと48票の回答があったソニーだけになった。

 ソニーは全体満足度が62.5点、継続意向度が61.1点とAndroid勢では最も高く、存在感が頭一つ抜けた形だ。

 有効票が全体の10%未満のグループではサムスン電子が最も全体満足度が高かった。項目別では、IT部門から見た「管理しやすさ」が62.9 点を獲得し、その高さが目立つ。端末の機能・性能もソニーに次いで高い。