
設計レビューあるある質問箱
目次
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会議レビューでの指摘の偏り 2つのパターンを軌道修正
松本さんはA社の開発プロジェクトのリーダーです。レビュー会議では司会進行を務めています。A社ではチェックリストのような欠陥を見つけるためのガイドは使っておらず、指針や手順を示さずレビューアーの経験に頼るアドホックレビューを会議形式で実施しています。レビューの完了基準として明確なものはなく、参加者の…
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軽微な欠陥は書面で共有 本質的な指摘に会議を使う
塚田さんはレビュー会議に参加しています。レビュー会議開始後10分ほど、小川さんがずっとしゃべっています。「4.1節のタイトルですが、『について』は書かなくてもいいんじゃないですか?それと『障害対応の考え方』ではなく、『障害対応の優先順位』にしたほうがいい。それから…」。
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シナリオレビューで重大な欠陥を見極める
シナリオレビューによって重大な欠陥に限定して検出することにより、検出の効率を高めます。ほかの欠陥を見落とす可能性は捨てきれませんが、割り切らなければ重大な欠陥も見逃します。
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検出スキルのない欠陥はレビュー以外で対応する
山口さんはA社の決済システムの開発プロジェクトの支援メンバーです。レビュー会議では「これはどういう意味ですか?」「この部分は前のシステムから変更はありますか?」といった質問と回答のやり取りだけで、欠陥が指摘されることはあまりありません。この状況の改善に取り組んでいます。
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見えにくいレビューの効果 手戻り削減の工数を推測する
山口さんが社内向けのBIツールの開発担当になってから4年目になりました。半期の振り返りで、BIツールの開発予算を管理する上司の玉川さんから次のような指摘がありました。
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マインドで効果が変わる 弊害を理解してもらおう
福田さんが参加するレビュー会議はいつもギスギスしています。「あぁそろそろレビュー会議が近づいているな。気が重い」―。福田さんが参加するレビュー会議はいつもギスギスしています。
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儀式になったレビュー会議 早期検出の効果を示そう
レビューが通過儀礼になっている現場は少なくありません。プロジェクト支援部門の石野さんは、そうした状況を改善したいと思っている一人です。
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欠陥が指摘されない説明会になっていないか注意
レビューのアンチパターンとして「説明会」があります。レビュー会議が説明の場になり、欠陥や問題を指摘するのではなく、情報共有の場になっていることを指します。欠陥や問題を指摘する機会がなくなり、情報共有だけが実施されると、レビューの効果が薄れます。その様子を具体例として見てみましょう。
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レビュー完了はどう判断? メトリクスに頼り過ぎない
まず、各拠点からの受注を集計するシステムの更改における設計レビューの終盤でのシーンを見てみましょう。10年にわたって更改を続けています。日次の受注を短時間で集計する必要があるため、主に性能を中心にレビューしています。
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問題の事前検出に効果があるの?
まず、設計レビューの会議でよくあるワンシーンを見てみましょう。